ちくま学芸文庫
とりあえず分かる!世界の紛争地図

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A6判/ページ数 343p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480093042
  • NDC分類 319
  • Cコード C0131

内容説明

地球上の各地で今日も起きている武力衝突・民族抗争のかずかず。それらは、何を背景に、どう起こっているのか?中央アジアの「~スタン」各国がかかえる問題の違い、ごちゃごちゃしているインドの国境動向、英国で頻発した爆破事件事情などなど。アジア・アフリカ・ヨーロッパ他計40カ国以上の紛争を取り上げ、その経緯や現状を解説するガイドブック。「善玉」なんて存在しない世界情勢の真相を、軽妙な語り口で分かりやすく説明。普段ぼんやりと見過ごしてきた世界情勢の重要ポイントが分かり、ニュースで流れる映像もすっきり腑に落ちる。

目次

中東/中央アジア
アフリカ
南アジア
東~東南アジア
南・北・中央アメリカ
ヨーロッパ
よけいなおまけ―戦争を始めるためのやさしい一〇ステップ

著者等紹介

ハリス,ボブ[ハリス,ボブ][Harris,Bob]
1963年生れ。米国ロサンゼルス在住。著述家、テレビ・ラジオのコメンテーター、コメディアン。超人気テレビクイズ番組“Jeopardy!!”に出演し五回優勝。大学では科学(電気工学と応用物理)を専攻し優秀な成績で卒業。New York Timesに署名入りでパズルが掲載されるパズル作家でもある

安原和見[ヤスハラカズミ]
1960年鹿児島生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

17
CSIの脚本とかもやってるマルチタレントがノリで書いた紛争問題ガイドブック。何百万人死者が出た紛争だろうが真面目にならずに茶化し続ける素晴らしい脱力感と、その裏側にあるユーモアに溢れた批判精神とバランス感覚が気持ちのいい痛快さを生んでいる。地域ごとに章を立てているが、アフリカの悲惨さが群を抜いていて、コンゴ内戦では発端から現在まで始終陰鬱になれる。北朝鮮の項目も当然あるけどギャグみたいな扱われ方で、アジアからはタイやフィリピンまで選ばれ、意外と知らない紛争も知ることができる2014/10/11

nnpusnsn1945

15
本書の最新情報は古くなっているが、各国の歴史的背景を読む価値はある。あくまでも切り口だが、重苦しくない文体で書いてあるので、(ジョークの物によっては賛否両論かも知れないが)楽しく学べる。イギリスもEU離脱で話題となったが、スコットランドやアイルランドとの問題も抱えているそうだ。余談になるが、東ティモールの歴史に日本も絡んでいたことを知った。第48師団が駐屯し、軍政を敷いていたらしい。が、やはり占領を巡って現地住民とトラブルが発生している。ニカラグアやコスタリカは、MGSPWをやった人には必見。2020/11/12

ラウリスタ~

10
終始ふざけた本。アメリカのクイズ番組常連のマルチタレントが、「世界の奇妙なスポーツって特集書く?それとも・・・」ってのりで書いた本。なのに、なんだか妙に面白い。アメリカのテレビ視聴者にしか分からないギャグを連発して訳者を無駄に手こずらせるんだけれども、こんな薄っぺらく、あほみたいな本なのに、(だから)、この世の紛争のあまりにばかばかしい顛末がよく分かる。イラク戦争がなぜこれほどまでに泥沼化したのかとか本質的なこともよく分かるし、素人だからこその、責任感のない適当な感想がなかなか鋭い。2014/07/26

yurari

4
タイトルの通り、とりあえずざっくりと分かる。この人に日本の歴史書を書いてもらいたい。2017/05/21

くさてる

3
世界各国の紛争について、ざっくばらんに解説した内容。あまりにも多く失われる人命と、憎しみの連鎖には、目眩がするほど。脱力するようなユーモアを挟みつつも、ここで語られているのは、単純に「正義と悪」で割り切れない人間同士の憎しみが生み出した悲劇について、だ。無味乾燥な事実の羅列ではない語り口なので、読みやすい入門書だと思う。2011/06/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/615080
  • ご注意事項