出版社内容情報
内容は後日登録
内容説明
視覚や直観を道具にアイディアを生み出していく古典幾何学を愛した著者コクセター。彼自身、不連続群や多胞体の研究で目覚ましい業績を挙げて幾何学の豊かさを実証し、“現代のユークリッド”と称された。コクセターの語る幾何学は代数学・解析学などの数学に限らず、芸術から宇宙論まで様々な学問と結びついており、幾何学の発想が知的営みのあらゆる場面で力を発揮することを教えてくれる。辞典としても便利な、話題満載の教科書。下巻では話題をユークリッド幾何学から射影幾何学や微分幾何学へ、そして4次元の幾何学にまで広げていく。
目次
3部(射影幾何学;絶対幾何学;双曲的幾何学)
4部(曲線の微分幾何学;テンソル記法;曲面の微分幾何学;測地線;曲面のトポロジー;4次元の幾何学)
著者等紹介
コクセター,H.S.M.[コクセター,H.S.M.][Coxeter,Harold Scott MacDonald]
1907‐2003年。イギリス、ロンドン生まれの幾何学者。ケンブリッジ大学で博士号を取得後カナダに渡り、トロント大学教授に就任。数学の抽象化が称揚された時代の中、イメージ豊かな幾何学の探究を続けたことから、“現代のユークリッド”とも称される。不連続群や多胞体の研究で先駆的な業績を挙げた
銀林浩[ギンバヤシコウ]
1927年生まれ。東京大学理学部数学科卒業。明治大学名誉教授。数学教育協議会元委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Z
2
うーん。幾何学から、数学入門は、ちがうのかな。線形代数とか解析とか、分野としてあるものから、入るべきな気がする。ただ、上巻はあんまりだったが、下巻から、数学の知識をだんだん求めてきた。非ユーグリッド幾何学を、数学を使って理解するなら、この本はためになった。2014/08/19
壱萬参仟縁
0
4次元までの概念は、正直言って、文系の評者はよくわからない。だが、p.119の図示は、美しさを感じる二色刷りとなっている。複雑な概念で、なんとかして数式や図を使って理解しようとしていることに敬意を表したい。難しい数式は理解できないが、万華鏡のようなものを数学ではどう表現するか、興味を抱いた次第である。2012/05/28