内容説明
近代哲学の父デカルトが、形而上学・自然学における全ての知を書き記した『哲学原理』。ここでは、『方法序説』で打ち出され『省察』で精錬されたデカルト哲学が、中世スコラ哲学との対峙・対決を通して、ついに完成をみる。後年のスピノザによる講釈や、ニュートンが愛読したことでも名高く、加えて近年では、人間の自由意志への解釈などが展開されている点で新たな注目を集めている必読古典書。この文庫では『哲学原理』第一部(形而上学の部分)を新たに全訳し、最新の研究成果を盛りこんだ訳者注解を完備、第二部以降(物理学・天文学・地学等)の要約を付す。
目次
著者の書簡(仏訳序文)
エリザベト王女への献辞
『哲学原理』第一部(本文・解釈・参照)
著者等紹介
デカルト,ルネ[デカルト,ルネ][Descartes,Ren´e]
1596‐1650年。フランス、トゥレーヌ州の法服貴族の家に生まれる。イエズス会系のラフレーシ学院でスコラ哲学や数学を、ポアティエ大学で法学と医学を学ぶ。欧州を転々としながら、科学者たちの知己を得、数学や光学の研究に携わる。1628年以降、オランダに移住。『方法序説』『哲学原理』などの著作を遺し、近代哲学の基礎を築いた。招聘先のストックホルムにて死去
山田弘明[ヤマダヒロアキ]
名古屋文理大学教授
吉田健太郎[ヨシダケンタロウ]
愛知教育大学准教授
久保田進一[クボタシンイチ]
中京大学講師
岩佐宣明[イワサノブアキ]
愛知県立大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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