ちくま学芸文庫
物理学に生きて―巨人たちが語る思索のあゆみ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 219p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480091277
  • NDC分類 420.4
  • Cコード C0142

内容説明

巨大科学が誕生し、さまざまな功罪がもたらされた激動の20世紀。その只中を一人の物理学者として生き、現代物理学を築き上げてきた巨人にとって、科学や世界はどのように映ったのだろうか?本書は、ハイゼンベルク、ディラック、ウィグナーら巨人たちが一堂に会し、物理学者としての生い立ちや、新しい理論が誕生する瞬間の興奮を自らの言葉で語りあった講演録であり、次代の物理学者を目指す若き聴衆に向かって語られた彼らの経験や思想は、世代を隔てた現代のわれわれにもなお多くの教訓と展望を与えてくれる。文庫化に当たり大幅な改訳を施し、巻末には訳者による「物理学とその時代」を付す。

目次

序文 21年を経て(A.サラム)
地上のエネルギーと星のエネルギー(H.A.ベーテ)
理論物理学の方法(P.A.M.ディラック)
理論、批判、そしてひとつの哲学(W.K.ハイゼンベルク)
科学者と社会(E.P.ウィグナー)
物理学に生きて(O.クライン)
ランダウ―偉大な科学者にして教育者(E.M.リフシッツ)

著者等紹介

ハイゼンベルク,W.[ハイゼンベルク,W.][Heisenberg,W.]
1901‐1976年

青木薫[アオキカオル]
1956年、山形県生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院修了。理学博士。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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roughfractus02

7
20世紀の様々な政治体制(国家社会主義、共産主義、自由主義)の中で物理学を研究することは、それら体制が資本主義のバージョンであることを示唆する。イマジネーションを数式化し、五感と経験の限界を超えた世界を構想する20世紀の物理学者は、実験と理論の実用化の場面で常に技術開発競争の只中に立たされた。1968年の講演を収めた本書は、原爆開発に関わる時期を経た物理学と物理学者自身の葛藤を、各々の発想や理論の端々に語る。講演者はベーテ、ディラック、ハイゼンベルク、ウィグナー、クライン、リフシッツ(ランダウについて)。2022/02/02

shinano

7
物理は好きだけれど所詮一般レベルなので、偉大な物理学者たちの1968年に催された講演での物理学・数学専門用語には目がバツ印になった。でもいい本だと断言します。巨人たちの量子力学の理論確立への挑戦、努力と根気に脱帽です。ハイゼンベルグの講演がわたしには興味深かったです。師でもあり友でもあり、ライバルでもあり、批判・理解・協力しあう科学の巨人たちの繋がりにも驚きがありました。ボーアが不確定性関係に関してアインシュタインを論破するのに一般相対性理論を使って黙らせたということなど、へぇ~ぇ!と笑ってしまった。2010/05/27

人工知能

2
ハイゼンベルグ、ディラック、ベーテなど物理学を学んだ人なら知らない人はいないというような面々が物理学について語った講演をまとめた本。中でもやはりハイゼンベルグのものは学ぶところが非常に多かった。アインシュタインの「何が観測できるかは、どんな理論を使うかによる。何が観測できるかを決めているのは理論なのだ」という言葉は、観測できる量だけを物理量として考えるという従来の考えを逆転させるもので面白い。2014/11/15

ひだりかわ

2
「物理をやってて一番楽しかったとき」というテーマで各人が語っているので、人によって結構内容も違ってきているけど、すばらしい発見をした物理学者たちが、どのようなものの捉え方をして、どのような問題意識のもとでその発見に至ったかは興味深い。ただ、現代の研究の参考になるかというと、方法論も変わってきているので、直接的に参考にするのは難しいかな?また、解説でも語られているが、ウィグナーが述べているような物理と社会の関係は、今日においても(おいてこそ?)よく考えていかなきゃいけない問題だと思う。2011/07/29

つかさちゃん

1
リフシッツの回が好きやねん2019/11/23

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