内容説明
巨大科学が誕生し、さまざまな功罪がもたらされた激動の20世紀。その只中を一人の物理学者として生き、現代物理学を築き上げてきた巨人にとって、科学や世界はどのように映ったのだろうか?本書は、ハイゼンベルク、ディラック、ウィグナーら巨人たちが一堂に会し、物理学者としての生い立ちや、新しい理論が誕生する瞬間の興奮を自らの言葉で語りあった講演録であり、次代の物理学者を目指す若き聴衆に向かって語られた彼らの経験や思想は、世代を隔てた現代のわれわれにもなお多くの教訓と展望を与えてくれる。文庫化に当たり大幅な改訳を施し、巻末には訳者による「物理学とその時代」を付す。
目次
序文 21年を経て(A.サラム)
地上のエネルギーと星のエネルギー(H.A.ベーテ)
理論物理学の方法(P.A.M.ディラック)
理論、批判、そしてひとつの哲学(W.K.ハイゼンベルク)
科学者と社会(E.P.ウィグナー)
物理学に生きて(O.クライン)
ランダウ―偉大な科学者にして教育者(E.M.リフシッツ)
著者等紹介
ハイゼンベルク,W.[ハイゼンベルク,W.][Heisenberg,W.]
1901‐1976年
青木薫[アオキカオル]
1956年、山形県生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院修了。理学博士。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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