内容説明
哲学とは何よりもまず、好奇心と探究心に満ちた子どもの遊び場だ―。中学生の翔太と猫のインサイトが、「いまが夢じゃないって証拠は?」「心があるって、どういうこと?」「たくさんの人がいる中で、ある一人だけが『ぼく』なのはなぜ?」「死ぬって、どういうこと?」といった問いをめぐり対話する。「私」が存在することの奇跡性のほか、実在論や可能世界、正義原理、言語ゲームなど哲学の諸問題を取り上げ、自分の頭で考え抜くよういざなう。予備知識のいらない、「子ども」のための哲学入門。
目次
第1章 いまが夢じゃないって証拠はあるか(ぼくらは培養器の中の脳か;ほんとうであるとは?;見える世界とほんとうの世界;デカルトのはなし)
第2章 たくさんの人間の中に自分という特別なものがいるとはどういうことか(他人には心がない?;心があるとは?;ぼくは存在する!;カントのはなし)
第3章 さまざまな可能性の中でこれが正しいといえる根拠はあるか(善悪の客観的な基準はあるか;住んでる世界が違う?;意味は存在しない;ウィトゲンシュタインのはなし)
第4章 自分がいまここに存在していることに意味はあるか(人間には自由意志があるか;宇宙の果ては―「いま」の神秘?;死―人生の意味;ハイデガーのはなし)
第5章 死と夢
著者等紹介
永井均[ナガイヒトシ]
1951年東京生まれ。慶応義塾大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得。哲学・倫理学を専攻。日本大学文理学部哲学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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