ちくま学芸文庫<br> 日本語と日本語論

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日本語と日本語論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 375,/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480090904
  • NDC分類 810.4
  • Cコード C0181

内容説明

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」という『雪国』の冒頭を、ある訳者は“The train came out of the long tunnel into the snow country.”と訳した。英語表現では汽車が焦点となるが、私たちは描かれざる主人公をイメージする。ここで「主客合体」の状況が起きるのだ。本書では、さまざまな日本語話者好みの表現を取りあげ、その背後にある「こころ」の働きに目を向ける。主観性や主語の省略現象、複数表現、「モノ」「トコロ」を軸とした事態把握などから、「日本語らしさ」とは何かが解き明かされる。認知言語学の第一人者が洞察する、日本語の本質。

目次

第1部 日本語と日本語論(外から見た日本語・内から見た日本語;「談話」としての日本語「人」論と日本語「人」論批判;言語類型論と言語の「類型」 ほか)
第2部 「モノ」と「トコロ」―その対立と反転(「有界的」な「モノ」と「無界的」な「トコロ」;「無界性」と「部分」・「未完了」;「トコロ」の二面性と「身体性」 ほか)
第3部 日本語の主観性と主語の省略(ラガナ氏の戸惑い;主語の「省略」ということ;主語の「省略」と美意識 ほか)

著者等紹介

池上嘉彦[イケガミヨシヒコ]
1934年京都生まれ。東京大学文学部人文科学研究科(英語英文学専攻)修了。フルブライト留学生として、イエール大学で言語学博士号取得。フンボルト財団研究員としてハンブルク大学、Longman Research Scholarとしてロンドン大学で研究。昭和女子大学大学院文学研究科教授、東京大学名誉教授。ミュンヘン、インディアナ、ロンドン、チュービンゲンの各大学、北京日本学研究センターなどで教授経験(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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isao_key

2
日本文と英文、独文との構造から違いを明らかにする。英語には'one,two,three'という<基数>に対する'how many?'という疑問詞はあるが、'first,second,third'という<序数>に対応する疑問詞はないという。wideの基本的な意味は<幅が広い>ということなので'a wide highway'や'a wide river'は自然の表現であるが'a wide room'や'a wide stadium'は横長の形をしているというならよいが、面積の広さを言っていることにはならない。2018/04/05

ami

1
認知言語学の本。「日本語とは○○な言語だ。」というフィーリングに騙されないようにするためには良い。2018/10/02

朝霧

1
度々何のための議論なのかわからなくなるが、おもしろい。話題(topic)と場〈トコロ〉(topos)の関係。2014/03/20

しょ~や

0
大変難しかった。しかし、言語の変遷で出てきた〈トコロ〉とか〈モノ〉などの考えは興味深いものだった。2016/06/23

松竹バイバイ

0
内容的には堅く、読むのもしんどいのだけれど、学問的トリビアみたいのをいくつか知れて、人に話すのが楽しかった。言語学の宿命なのか、どういったアプローチが可能かという議論が100ページぐらい繰り返される。死ぬほどつまらないけれど、手段を誤らなければ、文化のかなり深い所にある真髄に迫れるのが面白いところ。読み終えると満足感。2012/12/02

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