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ちくま学芸文庫
空間・時間・物質〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 289p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480090621
  • NDC分類 421.2
  • Cコード C0142

内容説明

ヒルベルトを数学の父に、フッサールを哲学の母にもったワイルは、数学の詩人とも呼ばれ、思索力と表現力において他の追随を許さなかった。その卓越した力量は、一般相対性理論によってドラスティックに変革された空間・時間・物質の関係をみごとに統一的に叙述し、理論生みの親アインシュタイン以上にその本質を描ききったとも評された。本書は、その思考過程や縦横に展開された思索の深さを学ぶための最良のテキストとして評価が高い。翻訳は難解な原著をよく咀嚼し、懇切にその叙述が補われていることでも知られ、理論をめざす学生への格好の贈り物となっている。

目次

第4章 一般相対性理論(運動の相対性。計量場と重力;重力に対するアインシュタインの基本法則;静的重力場。実験との比較;重力波;真空中における静的球対称重力場;太陽重力場内における光線と惑星の運動;静的重力場の厳密解(つづき)
羅針儀と回転
重力場のエネルギー。受動的重力質量と能動的重力質量
力学的基本法則。場と物質 ほか)
付録

著者等紹介

ワイル,ヘルマン[ワイル,ヘルマン][Weyl,Hermann]
1885‐1955年。ドイツ生まれ。ゲッチンゲン大学でヒルベルトのもとに学ぶ。1933年アメリカ亡命、プリンストン高等研究所で教授。数学者・物理学者・哲学者。作用素のスペクトル理論・群の表現論・リーマン面の理論などのほか、量子力学や相対性理論など物理学にもその力量を横溢させた。一般相対性理論と電磁気学を統一させるゲージ理論の草分けとしても著名

内山龍雄[ウチヤマリョウユウ]
1916‐1990年。静岡県生まれ。大阪帝国大学物理学科卒業。大阪大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やまやま

6
一般相対性理論に突入します。重力の影響が主な議論の対象になります。このような理論的な思考は、数十年を経てたとえばカミオカンデの観測により当否が決まることになりましたが、いくつかの予測が外れても、物理根源を捉えようとする思索の深さは高く評価できることと考えています。なお、巻末解説では、ワイルは半可通の哲学者が相対性理論について誤った考えを流布することへの対抗としてこの本を書いたが、その方針は読者の理解を助けず、それは古典論では数学的記述で十分明確であり、哲学的考察が特段必要ないからとされる逆説があります。2020/01/10

hiro-suke

1
上、下ともに読んでよかったと思います!2013/11/28

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