ちくま学芸文庫 倫理問題１０１問

コーエン，マーティン【著】〈Ｃｏｈｅｎ，Ｍａｒｔｉｎ〉/榑沼 範久【訳】

筑摩書房（2007/05発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 457p／高さ 15cm
• 商品コード 9784480090591
• NDC分類 150
• Cコード C0112

内容説明

「沈没する船」から誰を助けるべきか？「効率的」な戦争を計画するのは正しいことか？―私たちの世界は、白黒つけにくい、悩ましくも倫理的なジレンマに満ちている。意思決定の岐路に立たされたとき、何が正しいことなのか、あなたはきちんと答えられますか？医療・環境・ビジネス・法律・宗教・戦争・ショッピング等々、１０１の例題に、プラトンやアダム・スミスから現代倫理学までの知見を織りこみ、おとぎ話やブラック・ユーモアも交えながら、読者をジレンマと考察に誘いこむベストセラー待望の翻訳。

目次

問題（初めに４つの厄介なジレンマ；３つの個人的ジレンマ；堕落が始まる；古代のジレンマ；反社会的ジレンマ；医学倫理；検閲官のジレンマ；ビジネス週間―ビジネス倫理のジレンマ；ビジネス倫理のジレンマをもう１つ；神の正義を探し求める５つの物語；いくつかの「猿罪」；子供をめぐる２つのジレンマ；良き人生を探し求めて；監視の権限；大学倫理のロールプレイング・ゲーム；アニマルズ（ベジタリアンのジレンマ）
倫理的に疑わしい御伽噺
相対主義国「レラタヴィア」の物語
戦争倫理
環境倫理１
お金は大事
法のジレンマ
環境倫理２
映画の中でしか起こらないような信じがたい倫理的ジレンマ
ほぼ終盤（あるいは中盤））
ディスカッション

著者等紹介

コーエン，マーティン［コーエン，マーティン］［Ｃｏｈｅｎ，Ｍａｒｔｉｎ］
イギリスで発行されている、世界で最も古い哲学誌『Ｔｈｅ　Ｐｈｉｌｏｓｏｐｈｅｒ』の編集者。オーストラリアのクイーンズランド工科大学応用論理学センター、リサーチ、フェロー

榑沼範久［クレヌマノリヒサ］
横浜国立大学教育人間科学部メディア研究講座准教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Sugi Takahiro]

読みつかれた。中には唸らせるような問いもあるが、全体的に過去のケースを紹介だけして終わり、というパターンが多いかな。考えるきっかけにはなるけども解決には至らない、ちょっとモヤモヤする感じ。

2014/10/05

[monado]

倫理学の対象となっている設問をエピソード形式で、問題とディスカッションにわかれて説明されている。ディスカッション部分は面白かったが、エピソードが日本人には馴染みないものも結構出てくるので、しっくりこないこともしばしばあった。

2021/07/02

[テツ]

この手の倫理問題は答えを出すことが目的ではなく、自分がその答えを選択するに至った理由を自らの中で咀嚼し言語化することが大事なんだよなと考えながら仕事の合間にパラパラと眺める。たまに思考することは心身共にリフレッシュさせてくれる。大学出たらあまり触れる機会がないですけど倫理面白いですね。

2013/12/11

[ところてん]

過去から現在、または架空の倫理に関する問題とポイントがまとめられています。問題の内容は多岐に渡り、問題一つごとに、論点となる主張が大まかに学べます。

2016/09/12

[(●´ω｀●)]

再読

2016/04/15