ちくま学芸文庫
増補 科学の解釈学 (増補)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 481p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480090393
  • NDC分類 401
  • Cコード C0140

内容説明

はたして科学は万能なのか。19世紀以来の「科学主義」は、現在なお「自然主義」の衣を纏って生き続けている。本書は「科学主義」と「反科学主義」をともに退け、科学を自然というテクストを解読する解釈学的営みとして捉え直す。ハンソンとクーンの「新科学哲学」、クワインの「知識の全体論」、ウィトゲンシュタインの「アスペクト論」を手がかりに、科学哲学に「科学的理性批判」という本来の哲学的課題を担わせることを目指す。ここに新たに論文3篇を加え、サイエンス・ウォーズや実在論/反実在論など、現代の哲学状況と切り結ぶスリリングな論考。

目次

「科学の論理学」から「科学の解釈学」へ
第1部 科学哲学の構造転換(「科学の解釈学」の目指すもの;生活世界とパラダイム ほか)
第2部 「知識の全体論」をめぐって(知のネットワークとパラダイム;「ロジカル・ネガティヴィズム」の帰趨 ほか)
第3部 ウィトゲンシュタインの問題圏(ウィトゲンシュタインの衝撃;「理論負荷性」とアスペクト知覚 ほか)

著者等紹介

野家啓一[ノエケイイチ]
1949年、仙台市に生まれる。1971年、東北大学理学部物理学科卒業。1976年、東京大学大学院科学史・科学基礎論専攻博士課程中退。1979‐80年、プリンストン大学客員研究員。現在、東北大学副学長。専門は科学哲学。1994年に第20回山崎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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