内容説明
量子論と相対論を結びつけるディラックのテーマを対照的に研究する2人のノーベル物理学賞学者による、第1回ディラック記念講演。ファインマンは「反粒子はなぜ存在するのか」というテーマで、ディラックが予言した反粒子の存在を、スピンと統計の関係から、その物理的実在を鮮やかに語り、ファインマン物理学の独特な趣を味わわせてくれる。ワインバーグは「窮極の物理法則を求めて」と題して、数式を使わず、平易なことばで、アインシュタインの重力理論と量子論の調和の問題を語った。それぞれ自らの研究業績をふまえた独特の語り口によって、現代物理学の本質を十二分に堪能させてくれる。
目次
1 反粒子はなぜ存在するのだろうか(R.P.ファインマン)
2 窮極の物理法則を求めて(S.ワインバーグ)
著者等紹介
ファインマン,リチャード・P.[ファインマン,リチャードP.][Feynman,Richard P.]
1918‐1988。ニューヨーク市生まれ。量子電磁力学の発展に寄与した功績で、朝永・シュヴィンガーとともにノーベル物理学賞を受賞
ワインバーグ,スティーブン[ワインバーグ,スティーブン][Weinberg,Steven]
1933年、ニューヨーク生まれ。電弱統一理論で、S.グラショウ、A.サラムとともにノーベル物理学賞を受賞
小林〓郎[コバヤシテツロウ]
1929年、長野県生まれ。東京文理科大学物理学科卒業。大学で朝永振一郎に師事。東京都立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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