ちくま学芸文庫
ブルーノ・タウト

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  • サイズ 文庫判/ページ数 308p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480089410
  • NDC分類 523.34
  • Cコード C0152

内容説明

桂離宮と伊勢神宮に「永遠なるもの」を見、日光東照宮を「キッチュ」(いかもの)と断じ、その著書『日本美の再発見』や『日本文化私観』などによって、日本人の文化・芸術に大きな刺戟を与えたドイツの建築家ブルーノ・タウト。しかしまた、タウトは桂離宮の中にキッチュな部分をも発見する。「永遠なるもの」とは持続されるものであり、キッチュもまた、絶えず変貌し持続される。著者は、その持続が常に更新されることに、現代に生きる美の力を見る。そして、タウトの眼の思考の虚実を、1930年代の日本に現れた「まれびと」「テオーリア」と捉え、その謎を解き明かした名評論。

目次

プロローグ 別離の人
1 「空白」としての存在
2 まれびとの室ほぎ
3 キッチュの発見―東照宮
4 永遠とキッチュ―桂離宮
5 石と水と木の世界―再び桂離宮
6 「釣合い」を求めて
7 日本の思い出―熱海・日向邸
エピローグ 洗心亭再訪

著者等紹介

高橋英夫[タカハシヒデオ]
1930年東京生まれ。東京大学文学部独文科卒業。文芸評論家。主要著書に、『批評の精神』(中央公論社、亀井勝一郎賞受賞)、『役割としての神』(新潮社、芸術選奨受賞)、『偉大なる暗闇』(新潮社、平林たい子賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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塩崎ツトム

5
「まれびと」としてのタウトと、定住者となった小泉八雲との対比。桂離宮の美と、その余事象としての「キッチュ」の発見。まれびととしてのタウトはレヴィ=ストロースのアウトサイダーとしての視点とも重なった。2018/12/15

えっ

2
先日桂離宮へ見学に行ったので、予習と思って借りていた。結局読み切らず復習に。自分が建築に興味が無いのかこの本が合わないのか分からないけどなあんか読み難くて大変だった。楽しめず残念。実際見学した桂離宮はとても面白いお庭で感動した。2024/06/15

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