ちくま学芸文庫<br> 暗い時代の人々

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暗い時代の人々

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  • サイズ 文庫判/ページ数 447p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480089380
  • NDC分類 283.04
  • Cコード C0110

内容説明

レッシング、ローザ・ルクセンブルク、ヤスパース、ヘルマン・ブロッホ、ベンヤミン、ブレヒト…自由が著しく損なわれた時代、荒廃する世界に抗い、自らの意志で行動し生きた10人。彼らの人間性と知的格闘に対して深い共感と敬意を込め、政治・芸術・哲学への鋭い示唆を含み描かれる普遍的人間論。『全体主義の起源』、『人間の条件』、『革命について』といった理論的主著を側面から補うにとどまらず、20世紀の思想と経験に対する貴重な証言として読まれるべき好著。

目次

暗い時代の人間性―レッシング考
ローザ・ルクセンブルク―一八七一‐一九一九
アンジェロ・ジュゼッペ・ロンカーリ―ローマ教皇ヨハネス二三世
カール・ヤスパース―賞賛の辞
カール・ヤスパース―世界国家の市民?
アイザック・ディネセン―一八八五‐一九六三
ヘルマン・ブロッホ―一八八六‐一九五一
ヴァルター・ベンヤミン―一八九二‐一九四〇
ベルトルト・ブレヒト―一八九八‐一九五六
ワルデマール・グリアン―一九〇三‐一九五四
ランダル・ジャレル―一九一四‐一九六五

著者等紹介

アレント,ハンナ[アレント,ハンナ][Arendt,Hannah]
現代の最もすぐれた女性政治思想家。1906年、ドイツのユダヤ人家庭に生まれる。マールブルク大学でハイデッガーに、ハイデルベルク大学でヤスパースに師事、哲学を学ぶ。1933年、ナチスの迫害を逃れてフランスへ、41年にはアメリカへ亡命。20世紀の全体主義を生み出した現代大衆社会の病理と対決することを生涯の課題とした。1975年没

阿部齊[アベヒトシ]
1933‐2004年。筑波大学教授、放送大学教授を歴任。専攻は政治哲学、現代アメリカ政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobi

67
二重否定が多かったり、訳文では最後に来る動詞で初めて長文全体が否定されていると知ったり、アレントの文章は読み易くはない。それでも切々とした彼女の語りは、暗い時代(主にナチス時代)に生きた人々が取った行動・言葉の意味を解きほぐしてくれる。更には生きる意味を。真理よりも対話を重んじたレッシング、正義感を行動に移したローザ・ルクセンブルク、生涯に亘って未開の荒野を切り開いていったヤスパース、野生の動物を神と接していると捉えたディネセン、パリに寛ぎを感じたベンヤミン、思わず跪きたくなるようなローマ教皇ロンカーリ…2022/08/07

フム

31
積ん読だったアーレント『暗い時代の人々』にヴァルター・ベンヤミンのこともあったを思い出して読んでみた。ベンヤミンから読み始め、ブレヒト、ローザ・ルクセンブルク、ヤスパース、ディネーセン…、政治的動乱の時代、戦争と迫害の、歴史的にも未曾有の「暗い時代」に生きた人々がどのように生き、思考したかは興味深い。タイトルの暗い時代はブレヒトの詩からとったとのこと。私もアーレントが取りあげた人物の中でブレヒトが一番心に残った。→2020/01/02

かふ

28
ハンナ・アーレントとの文章はエッセイと言えども難しいのは、逆説的な論理が多いからだろうか?アーレントのユダヤ性とヨーロッパの哲学的伝統は無視できないものである。そこに宿るユダヤ人に対する親和性や敗者となった者の共感性が論理を超えてあるような気がする。しかしアーレントは感情に流されるのは、ファシズムへのポピュリズムにつながることからなるべく理知的であろうとするかのようだ。以下、https://note.com/aoyadokari/n/n33a694acbbcb2022/05/29

ラウリスタ~

18
20世紀中頃に生きたユダヤ人に関する本。自らもユダヤ人だったアレントが、激動の時代を生きたユダヤ人のうち、面識があったりなかったりする数人の哲学者、詩人、思想家について書いている。長いものも短いものも。ベンヤミンについての章は非常に素晴らしい出来。ベンヤミンの変さがよく分かる。ベンヤミンは本コレクターだったが、その蔵書の貴重さは、彼がそれらの本を読まないことがその証拠だとか。本はそれを所有するために集めていた。ベンヤミンの市民としてのくずさと、偉大なる人間としての挟持。2013/10/19

chanvesa

16
キリスト教的な原則が「如何に確実に証明されたものであれ、二人の人間の間の一個の友情を犠牲にするほどの価値を持つものであろうか」(53頁)というレッシングの信念はケキロの例の言葉につながる。「語り合い」(55頁)が成立する、距離が存在する領域において、多元性が担保され、真理が磨かれる。これは「光と明確さを愛好する」(121頁)ヤスパースにとっての公的領域が多元性をあらわにすることとつながると思う。一方、人類の存立基盤であったテクノロジーが、同時に自身の解体の過程をもたらした(132頁)という指摘は鋭い。2014/09/27

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