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ちくま学芸文庫
遠野物語の誕生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 339p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480089267
  • NDC分類 382.122
  • Cコード C0195

内容説明

本書は、遠野市に寄贈された『遠野物語』草稿本・清書本・初校本を丹念に読み解き、その成立過程を明らかにした画期的な好著である。

目次

はじめに―池上隆祐と『遠野物語』の資料
佐々木喜善と水野葉舟、柳田国男
草稿本「遠野物語 一」の書き入れ
草稿本「遠野物語」の文体
「天狗」と「山人」と
『石神問答』の意義
「怪談」と『遠野物語』
『遠野物語』の清書から印刷へ
『遠野物語』の発行
泉鏡花と『遠野物語』
芥川竜之介と『遠野物語』

著者等紹介

石井正己[イシイマサミ]
1958年東京都に生れる。東京学芸大学大学院修士課程修了。東京学芸大学教授。日本文学・日本文化専攻。遠野市立図書館長・遠野市立博物館長、遠野物語研究所客員研究員・研究主幹、旅の文化研究所運営評議委員・研究主幹
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

4
著者の意図と、その後の読まれ方・受容のされ方はかなり違ったものだった。「『石神問答』と『遠野物語』は、明治四三年に相次いで初版本が刊行された一セットの本であった…『遠野物語』に比べて、『石神問答』はかなり力を入れて売り出したことがわかる。種々の雑誌に広告を載せたが…五月二八日の『読売新聞』などに載せた「石神問答」の広告には、「西洋の学者に手を下されると悔しいからちよいと先鞭を著けて置くとのこと也」などとある」だが「刊行当初から、『遠野物語』に比較して、その難解さゆえに『石神問答』はほとんど読まれなかった」2025/02/07

hannover

0
『石神問答』と『遠野物語』の関連性について調べてる内に本書に行き当たった2013/02/15

いちはじめ

0
遠野市に寄贈された『遠野物語』草稿本・清書本・初校本を読み解き、その成立過程を明らかにした労作。興味深いのだが、あの世の柳田国男にとっては余計なお世話かもしれないなぁ、この種の研究は。2005/08/22

0
『遠野物語』誕生の軌跡。柳田と、彼と近い距離に居た文芸・民族学(民俗学)クラスタたちの言説からたどっている。「草稿」「清書」「初稿」での差異や、印刷や発行にまで目を配るのが細かくていい。プロセスの分析に努めているためか、ノンフィクションのような読後感。柳田が怪談から距離を置く理由に共感してしまうのだが、こういう真正性への欲望って何なんだろう。2019/09/26

磯良

0
遠野物語のテクストそれ自体の読みと時代背景、成立過程を組み合わせたいけれど、あったはずの「語り」を押しはかるために今ある限られた草稿、清書、初版、などとの異同を調べないといけないし、それがお手軽に手に入らない題材だからどうしても第二次資料が多くなり、調べ学習的要素が強まってしまう。

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