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ちくま学芸文庫
江戸は夢か

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480088093
  • NDC分類 210.5

内容説明

「江戸は極楽である、しかし失われる運命にあった極楽である」―こう言ったのは福沢諭吉だった。経済的な平等政策がいきわたり、一種社会主義的な極楽世界だった、というのだ。士農工商の身分を敷き、封建秩序の下に統治されていたとされる江戸時代が、なぜ「社会主義的極楽」なのか。支配される“自由な庶民”と支配する“窮屈な武士”、このふたつの関係が織りなす江戸世界の統治構造を、日本とイギリスとの比較を通して考察する。「かわいそうな江戸」の復権を試みる著者が、歴史学の垣根をこえ、「暗く陰惨な封建社会」にも「活気あふれる明るい近代社会」にも偏らない江戸像を提示する。

目次

第1部 論争の森―権力と所有(森の常識、日本の非常識;「国体」の西と東―民間とカントリー;脱封建の「先進国」)
第2部 支配と階級(「階級」と読み書き;動く江戸から「近代国家」まで;一揆は春闘か;江戸の遺産―選挙と「民主主義」)
第3部 補論―江戸細論(財産としての選挙区;徂徠とカントリー;維新はブルジョア革命か;階級―江戸の伝統と国際的文脈 ほか)

著者紹介

水谷三公[ミズタニミツヒロ]
1944年生まれ。東京大学法学部卒業。東京都立大学法学部教授などを経て、国学院大学法学部教授