ちくま学芸文庫<br> 経済の文明史

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経済の文明史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 441p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480087591
  • NDC分類 331
  • Cコード C0110

内容説明

労働、土地、貨幣がすべて市場メカニズムの中に組み込まれて、いわば社会の実体が市場の諸法則に従属させられるにいたった“市場経済”社会は、人類史上きわめて特殊な制度的所産である―ポランニーは古代社会・非市場社会を、現在の市場経済と社会を映す鏡にして、経済人類学に大転換をもたらした。「経済が社会に埋め込まれている」非市場社会の考察を通じて彼が見出した、市場経済社会の特殊性と病理とは。20世紀中盤、高度資本主義社会の入り口において、鬼才が発した現代社会への警告であり、壮大なスケールで展開する経済人類学の古典的名著。

目次

第1部 市場社会とは何か(自己調整的市場と擬制商品―労働、土地、貨幣;時代遅れの市場志向;貨幣使用の意味論)
第2部 現代社会の病理(世界経済恐慌のメカニズム;機能的社会理論と社会主義の計算問題;ファシズムの本質)
第3部 非市場社会をふりかえる(ハムラビ時代の非市場交易;アリストテレスによる経済の発見;西アフリカの奴隷貿易における取り合わせと「貿易オンス」;制度化された過程としての経済)

著者等紹介

ポランニー,カール[ポランニー,カール][Polanyi,Karl]
1886‐1964年。ハンガリーに生まれ、第2次大戦後は主にアメリカ合衆国で活躍した経済人類学者。いわゆる未開社会の経済から、近代の資本主義経済までを視野に収めた経済史を論じ、経済や交換に関する人類学的研究に大きな影響を与えた

玉野井芳郎[タマノイヨシロウ]
1918‐85。元・東京大学教授。経済学史・経済体制論

平野健一郎[ヒラノケンイチロウ]
1937‐。早稲田大学教授。国際関係論

石井溥[イシイヒロシ]
1943‐。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。文化人類学

木畑洋一[キバタヨウイチ]
1946‐。東京大学教授。イギリス史・国際関係史
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感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

70
玉野井芳郎が訳者だったので、ポランニーを読み始めた。 文庫で手軽に読める現在はうらやましい限り。 経済学を志す人だけでなく、社会学、歴史などを志す人達必読。 企業の経営者の方が、玉野井芳郎の「転換する経済学」「エントロピーとエコロジー」を含めて、読むと、利益至上主義の経営が基本から外れているか掴めるかもしれない。 https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/b3ef1510a291383ec58b2008/02/23

いとう・しんご

12
読む本が無くなったので本棚から引っ張り出して約5年ぶりの再読。柄谷行人が発展様式として提示する互酬、再分配、交換について「発展の「段階」を示すものではない」P383と言い切って、共同体の主権者、つまり私たち一人ひとりががそれらを制度的に制御することの重要性を指摘していることに気づかされた。WW1後の経済混乱についての論文は良く分らなかったけれど、それ以外の論文は今日に至っても先見性を失わない。2023/09/10

逆丸カツハ

9
貨幣の支払手段、標準、交換という機能がバラバラだったということは、出来上がった貨幣を使用する今となっては想像しがたいことで、面白く読んだ。やはり、貨幣の3機能、尺度、保存、交換は言語にそのまま対応するものがある。言語もまた認識(尺度)、記録(保存) 、コミュニケーション(交換)の機能を持っている。それらはみな情報の機能の本質であるが。2023/11/10

HYdaniel

5
マリノフスキーが「発見」したクラ交換をはじめとする人類学的知見や、古代バビロニア・ギリシャ史を引きつつ、自由市場システムを原則とする社会は19世紀以降の特殊状況であると論じる。経済システムは集団成員間の互酬関係や、共同体維持の必要性から定められた等価での交換によって成り立ち、私たちが当たり前のように受け入れている飢えや利得の動機に基づく経済活動は普遍的現象ではなかったという。そこでは共同体的な善が基準であった。曰く、今日では市場経済に社会が埋め込まれているが、かつては社会に経済が埋め込まれていたのである。2020/05/10

iwtn_

5
イヴァン・イリイチの経済的な思想の背景を知るために読んだ。十篇からなる著作集。近代の市場経済の特殊性を過去の社会における交易や取引から導き出している。現代は貨幣が中心となって日常から国家間をまたぐ貿易までが為されているが、中世以前はかなり限定的な範囲でしか使われていなかったことなどが綴られている。興味深い内容ではあったが当初の目的の参考にはなったかも?ぐらいの感想。イリイチを読み直す中でまた参照することになりそう。2020/01/18

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