ちくま学芸文庫
アラビア・ノート

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  • サイズ 文庫判/ページ数 299p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480087263
  • NDC分類 389.28
  • Cコード C0139

内容説明

「アラブ」とはだれか。定住は頽廃につながるとする「移動哲学」。1960年代末から、サウディ・アラビアはメッカにほど近い地で、砂漠の民のただなかにとびこみフィールドワークを重ねた著者は、アラブの家族と寝食を共にし、語り合い、ありのままの暮らしのディテールを見つめることから、厳しい自然と戦いながら生きる彼らの、西欧とも私たちとも異質なものの見方、考え方、生活哲学をていねいに考察していく。しなやかな目と距離感で異文化の本質を掘り下げた不朽の名作。

目次

1 日記より―あるアラビアの一日(マリアムの憂鬱;夜のつどい;荒野の朝 ほか)
2 フィールド・ノートより―荒野に生きる人々(食べること、飲むこと;伝統衣装、イスラームと沙漠の産物;住いは女のもの ほか)
3 雑記帳より―移動文化を考える(町のアラブと沙漠のアラブ;アラブのものの見方;アラブとのつきあい)

著者等紹介

片倉もとこ[カタクラモトコ]
1937年、奈良県生まれ。東京大学大学院地理学博士課程修了。理学博士。現在、中央大学総合政策学部教授。国立民族学博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。エジプト、サウディアラビア、シリア、イラン、アラブ首長国連邦などの中東地域、東南アジア、北米、南米、地中海、バルト海、カリブ海沿岸地域などで民族学的調査を行う
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感想・レビュー

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miffy.x.

3
イスラム文化に関する本が好きでよく読むが今までで一番の良書だった。 なにしろ実際に現地の家庭に年単位で住み込んでるので深いところまで描かれているし、生活面の話が多いのでとても読みやすい!図書館で借りてメチャクチャ欲しいのに中古で高値でしか売ってないのが悲しい、、2018/04/30

mn

0
全く知らなかった世界。サウディ・アラビアに住んだ著書が素直な視線で誠実に描いたアラブの日常。大変おもしろかった。彼らの人間と人間の「仲」には三種類あり「ディヤーファ(もてなし)」「きょうだい」「あだうち」関係である。しかしこの三つの関係は固定的ではない、と。そうなんだ、なるほど!古書店で見つけました。2021/11/12

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