内容説明
「外なる世界と内なる世界、外なる法則性と内なる道徳性との間に横たわる深淵は、ただ自由な魂だけがこれに橋をかけることができる」(本書「あとがき」より)。刊行後100年以上経つ現在も、まばゆい光芒を放ち続ける、シュタイナー全業績の礎をなしている認識論哲学。社会の中で否応なしに生きざるを得ない個としての人間は、個人の究極の自由をどこに見出すことができるのか。また、思考の働きは人類に何をもたらすのか。シュタイナー四大主著の一冊。
目次
第1部 自由の科学(人間の意識的行為;学問への根本衝動;世界認識に仕える思考;知覚内容としての世界;世界の認識;人間の個体性;認識に限界はあるのか)
第2部 自由の現実(人生の諸要因;自由の理念;自由の哲学と一元論;世界目的と生活目的―人間の使命;道徳的想像力―ダーウィン主義と道徳;人間の価値―楽観主義と悲観主義;個と類)
第3部 究極の問いかけ(一元論の帰結)
著者等紹介
シュタイナー,ルドルフ[シュタイナー,ルドルフ][Steiner,Rudolf]
1861‐1925年。オーストリア領ハンガリーに生まれる。自らの思想を人智学(Anthroposophie)として樹立。1914年以降、スイス・バーゲルにゲーテアヌムを建設し、ここを科学、芸術、教育、医療、農業の分野にいたる人智学運動の拠点とする
高橋巌[タカハシイワオ]
東京に生まれる。慶応義塾大学大学院博士課程修了。1973年まで同大学文学部哲学科、美学・美術史教授。現在日本人智学協会代表
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