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ちくま学芸文庫
ガリレオの弁明

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  • サイズ 文庫判/ページ数 214p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480086853
  • NDC分類 132.5
  • Cコード C0110

内容説明

カンパネッラは、テレジオ、ブルーノらと並ぶ後期ルネサンスの代表的思想家。監禁・幽閉30年に及んだその生涯はまさに波瀾万丈、巨大な百科全書の観を呈するその思想もまた複雑で究めがたい。生気論は機械論と、占星術は天文学と、中世的自然学は近代的物理学といかに調和しうるか。『太陽の都』以外に知られるところの少ない急進的万能人の知的背景と世界観を窺ううえで、さらには「科学革命」の現場からの証言として、本書は逸することのできない一級のドキュメントである。長文解説併載、改訳決定版。

目次

第1章 反ガリレオ説
第2章 親ガリレオ説
第3章 第四、第五章の回答へと導く三つの前提条件
第4章 第一章で提示した反ガリレオ説への回答
第5章 第二章の親ガリレオ説で提示された論題をいかに大切に扱うか

著者等紹介

カンパネッラ,トンマーゾ[カンパネッラ,トンマーゾ][Campanella,Tommaso]
1568‐1639年。イタリアの哲学者、ドミニコ会士。俗名ジョヴァン・ドメニコ。南イタリア、カラーブリア地方の出身。急進的な思想と政治活動のゆえに、投獄・追放・禁書処分に遭うこと数次に及び、フランスで客死

沢井繁男[サワイシゲオ]
1954年、札幌市生まれ。ルネサンス文化研究家、作家。東京外国語大学卒業、京都大学大学院博士課程修了
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くらげかも

4
「当然のことだが、学知を持たない聖人は公正な判断を下せないのである」(p.35)——カンパネッラの生きた時代はまさに、中世的・神話的な旧い宇宙観と、ベーコン、デカルト、ホッブズ、……、彼らによる新たな「科学」との谷あいにあった。そのような狭間の中で彼は、「コペルニクスの体系やガリレオの教説を形而上学のレベルで理解しようとした」(p.189、訳者解説)。カンパネッラの生涯は、まさに「知の大転換期」が顕現したもののようにみえる。2024/06/28

ymazda1

3
『太陽の都』を読み返した際に、ここを見てみたら、ぜんぜん違う本の感想を書いてしまっていたので、あらためて書き直した・・・ルネサンスによる新発見の連続のたびに神学を軌道修正しちゃってたら、科学が主、宗教は従みたく、教会を頂点にした利権システムが揺るいでしまう・・・それゆえか「地動説は神学に矛盾するのか」という不毛な論点を百も承知のうえで、両者が不毛な禅問答を続けているように見えてしまう・・・時代と場所は変わっても、どこぞの百条委員会の茶番と、どこか似通った構図があるんかも・・・明日の開票、どうなるんかな?

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