ちくま学芸文庫<br> エロスの涙

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ちくま学芸文庫
エロスの涙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 351p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480086280
  • NDC分類 954
  • Cコード C0110

内容説明

「私が書いたもののなかで最も良い本であると同時に最も親しみやすい本」と自ら述べた奇才バタイユの最後の著書。人間にとってエロティシズムの誕生は死の意識と不可分に結びついている。この極めて人間的なエロティシズムの本質とは、禁止を侵犯することなのだ。人間存在の根底にあるエロティシズムは、また、われわれの文明社会の基礎をも支えている。透徹した目で選びぬかれた二百数十点の図版で構成された本書は、バタイユ「エロティシズム論」の集大成。本国フランスでは発禁処分にされたが、本文庫版では原著を復元した。新訳。

目次

第1部 始まり―エロスの誕生(死の意識;労働と遊び)
第2部 終わり―古代から現代へ(ディオニュソスあるいは古代;キリスト教の時代;結論に代えて)

著者等紹介

バタイユ,ジョルジュ[Bataille,Georges]
1897-1962年。戦前から戦後にかけて、文学・芸術・思想・社会学・人類学・政治など広範な領域で批評活動を行い、現代の思想、文学に大きな影響を与えつづけている。著書に『無神学大全』『呪われた部分』『エロティシズム』『宗教の理論』『至高性』など。小説に『青空』『眼球譚』『マダム・エドワルダ』など

森本和夫[モリモトカズオ]
1927年奈良県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京大学名誉教授。デリダやバルトなどフランス現代思想の翻訳書、比較思想関係の著書多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

54
エロティシズムと死とのせめぎ合いを妄想していた。  絶望的なほどの悦楽の一閃。垣間見たかのような錯覚。  愉楽のほんの片鱗に圧倒され、波間を泳ぐ前に大慌てで安全な海岸線に引き返してしまう自分。  バタイユの思想とはまるで違う、低次元の泥沼を這い回り、ほんの一瞬、波間から顔を覗かせた最中、世の中の健康さに眩しさを覚え、また闇の海の底へと溺れ込んでしまう。  健全さへの嫉妬と恐怖。  そんな小生にバタイユなど論外なのである。

やいっち

36
感想は、前回に変わらない。今回は挿画(画像)に観入るばかり。2025/04/15

しゅん

11
上野のクラーナハ展を観た後に。ラスコーの壁画からルネサンス絵画、シュルレアリズムまでを貫くエロティシズム。共通する要素は死。人間が死を意識したからこそ、はじめてエロスが生まれたというのがバタイユの人間論の主題だ。エロスを誕生と結びつけるプラトンとは対照的というか表裏一体というか。ともかく、切り刻まれる中国人の処刑写真を見れば、そこに現れる性的ななにかに気づくだろう。多くの図像を収録した贅沢な一冊。キリスト教への愛憎を燃やし、二つの大戦の時代を生きた老人は、迫り来る死に向けて苦悶と悦びの涙を流す。2017/01/05

双海(ふたみ)

11
図版がたくさん挿入されています。私は不真面目な読者なので図版を見ながらパラパラ読み飛ばしました。2014/09/19

やいっち

7
感想は、前回に変わらない。今回は挿画(画像)に観入るばかり。仕事の車中での待機中に手にしていたのだが、仕事が恐ろしいほどに暇で、挿画に妄想を逞しくするばかりだった。 吾輩にとって本書は読むというより、豊富なエロス画像を鑑賞する、といったほうがいいかも。この中で、レオノール・フィニに再会できたのが嬉しい。2025/04/15

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