ちくま学芸文庫<br> エラスムス―宗教改革の時代

ちくま学芸文庫
エラスムス―宗教改革の時代

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  • サイズ 文庫判/ページ数 431p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480086273
  • NDC分類 132.6
  • Cコード C0122

内容説明

混迷と閉塞、そして激動のなかにあった中世末期のヨーロッパ。この16世紀前半の思想界で、エラスムスは文字通り君主、太陽であった。人文主義と宗教改革という、ヨーロッパの生死に関わる二つの大テーマが、エラスムスその人を基枢として動いていたのである。古典復興の完成者として、また教会の腐敗を痛烈に批判した『愚神礼讃』の著者として、強烈に時代の焦点に生きた国際的知識人の生涯を、『中世の秋』『ホモ・ルーデンス』を残した20世紀最大の文化史家が、敬愛を込めて描く。

目次

幼年と少年の時代―1466‐88
修道院のなかで―1488‐95
パリの大学―1495‐99
第1回のイギリス滞在―1499‐1500
人文主義者としてのエラスムス
神学への志向―1501
苦悩の年 ルーヴァン、パリ、イギリス―1502‐06
イタリアで―1506‐09
愚神礼讃
第3回のイギリス滞在‐1509‐14〔ほか〕

著者等紹介

ホイジンガ,ヨハン[Huizinga,Johan]
1872-1945年。オランダの歴史家。フロニンゲン、ライデンの各大学教授を歴任。歴史を法則化することに反対し、歴史における非合理的要素の役割を高く評価して、文化史・精神史に関する独特の業績を残した。主著に『中世の秋』『ホモ・ルーデンス』『わが歴史への道』『文化史の課題』などがある

宮崎信彦[ミヤザキノブヒコ]
1908-91年。元共立女子大学教授。訳書にベルジャーエフ『歴史の意味』、パピーニ『生けるダンテ』などがある
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感想・レビュー

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JVSTINVS

1
良識ある社会評論家にして古典学者が、お金と名声を得る代わりにユーモアを忘れ、詭弁を弄するつまらんじじいに成り下がっていきつつ、その創造性をなんとか維持し続けていくという話である。ホイジンガの文章はアフォリズム的でよいが、訳がひどすぎて困る。2023/06/13

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