ちくま学芸文庫
原典訳マハーバーラタ〈8〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 246p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480086082
  • NDC分類 929.881
  • Cコード C0198

内容説明

クル軍とパーンダヴァ軍との間に、驚異的な戦闘が行なわれた。ドゥルヨーダナから軍司令官に任命されたカルナはアルジュナと雌雄を決することを誓い、シャリヤを御者にしてほしいと懇願する。シャリヤは嫌がったが、ドゥルヨーダナが説得した。ユディシティラはカルナの襲撃により退却を余儀無くされる。アルジュナは特攻隊の群を殺戮してから、カルナがパーンダヴァ軍を敗走させている戦場へ赴く。死神のように恐るべき働きをするカルナが無事であることを聞いて、ユディシティラはアルジュナを臆病者呼ばわりする。ユディシティラに忿怒し殺意を抱いたアルジュナをクリシュナが制止した。

著者等紹介

上村勝彦[カミムラカツヒコ]
1944年、東京浅草に生まれる。1967年、東京大学文学部卒業。1970年、同大学院人文科学研究科(印度哲学)修士課程修了。サンスクリット詩学専攻。東京大学東洋文化研究所教授。2003年、逝去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

57
本当はパーンドゥの異母兄でありながら母に捨てられ、太陽神と王族の娘の子でありながら拾ったのが御者だったために御者の子として蔑まれ続けたカルナ。彼の存在は、この物語の中でアルジュナにも負けないほど異彩を放っている。そして、相変わらずのユディシティラの身勝手な言動についにアルジュナが切れる。カルナもアルジュナもその人間っぽさが、何ともいえない魅力。2017/12/27

戦狐

3
"カルナの巻"と題されているように、カルナの活躍を中心に描かれているのがこの巻です。 訳者の急逝によりアルジュナとカルナの対決の前に終わってしまっているのが非常に残念ですが、引き続き訳者の読みやすく分かりやすい文体により、カルナやアシュヴァッターマン、アルジュナの勇武が堪能出来るため、他の巻より短めでも見所は充分あります2019/02/10

みづはし

3
原典訳マハーバーラタの最終巻です。訳者の上村さんが途中で亡くなられてしまったので今巻(カルナ・パルヴァン)も途中までの本です。この巻では目立った出来事はありませんが、アルジュナがユディシュティラに臆病者と罵られたことを怒って、彼を殺そうとする場面が印象的です。何故今まで守ってきた自分の王を殺そうとするのか・・。2014/12/26

荒野の狼

2
上村勝彦の原典訳の最終巻。マハーバーラタの全訳は池田運の“マハバーラト”全4巻で日本語訳で結末まで読むことができる。上村訳の1-7巻までは、池田の1-2巻に収録されている。池田の第3巻は、マハーバーラタの第8巻からはじまっているので、上村訳で1-7巻までを読み、結末は池田の第3-4巻で読むということはできる。本書はマハーバーラタの第8巻の全69章のうちの49章まで。訳者が逝去したため、8巻も完結しておらずカルナとアルジュナの最終対決は含まれていない。2012/10/20

こみ

2
いかにも神話らしいぶっ飛んだ設定と豪快なストーリーを堪能した。中途半端なところで終わってしまったのは残念だけど、この訳者さんだからここまで楽しく読めたんだと思う。天国の訳者さんに、ありがとう。2015/11/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/77682
  • ご注意事項

最近チェックした商品