ちくま学芸文庫
原典訳 マハーバーラタ〈6〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 438p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480086068
  • NDC分類 929.881
  • Cコード C0198

内容説明

サンジャヤは、ジャンブー大陸(閻浮提)における創造を述べる。そして、非常に残酷で恐ろしい戦闘が行なわれる。ビーシュマの活躍により、ユディシティラの軍は非常に悲惨な状態に陥る。偉大な叡知を有するクリシュナは、迷妄により生じたアルジュナの戦意喪失を、条理を尽くして除去する。苦楽、得失などのあらゆる相対的なことを離れ、すべてを平等に見れば、我々はもはや行為の結果に束縛されることがない、と説く。それが『バガヴァッド・ギーター』の教えである。偉大な弓取りアルジュナは、前に女性であったシカンディンを先頭に立てて、鋭い矢で射て、ビーシュマを戦車から落とす。

目次

第6巻 ビーシュマの巻(ビーシュマ・パルヴァン)(ジャンブー大陸の創造(第一章‐第十一章)
地上界〔諸大陸の詳説〕(第十二章‐第十三章)
バガヴァッド・ギーター(第十四章‐第四十章)
ビーシュマ殺害(第四十一章‐第百十七章))

著者等紹介

上村勝彦[カミムラカツヒコ]
1944年、東京浅草に生まれる。1967年、東京大学文学部卒業。1970年、同大学院人文科学研究科(印度哲学)修士課程修了。サンスクリット詩学専攻。現在、東京大学東洋文化研究所教授
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感想・レビュー

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NAO

61
ついに戦闘開始。親族の長であり両軍の祖父であり、偉大なるバラモンであるビーシュマがドゥルヨーダナ軍の総指揮官として活躍したのちに戦死する。偉大なる人物が死ぬまでには華々しい活躍があり、ゆゆしき前兆があり、死ぬ際にも壮大なるドラマがあるという、いかにも神話らしいエピソード。2017/12/21

荒野の狼

3
マハーバーラタは、クリシュナとアルジュナの会話の形で挿入されるヒンズー教の聖書ともいえる“バガヴァッド・ギーター”で有名だが、6巻はギーターを含む。この巻も訳者の判断により省略箇所があるが、ギーターの部分には省略はない。ギーターの訳は訳者が岩波文庫に出版したものとほぼ同じで、岩波文庫にある詳細な注は一切ないので、ギーターの理解には岩波文庫をすすめます。貴重と思われるのは、ギーターが挿入される前後の話で、いよいよギーターが語られるという緊張感や語られた後の戦場の雰囲気などを味わいたいという人にはお勧め。2011/08/10

みづはし

3
ビーシュマの巻です。戦争の始まりからビーシュマの死まで語られます。アルジュナは祖父ビーシュマと戦いたくないのではじめ手加減をしますが、クリシュナに憤慨されて漸く本気を出します。しかしながら、ビーシュマ強い。アルジュナに100本の矢で撃たれてもビクともしません。最終的には、パーンダヴァ軍に包囲されて矢の雨を浴び、ついに倒れます。しかし、ビーシュマは自分から望んで倒れています。「シカンディンを前にして攻撃すれば私を倒せるぞ」と自分から教えていますしwヒンドゥー最大の聖典バガヴァッド・ギーターもこの巻に出てます2014/12/14

Yoko Narano

1
大戦開幕の巻。(あらすじを他で把握したので、いきなりここから読み始めた。)ほぼビーシュマ攻略戦。アルジュナがなかなか本気を出さないため、クリシュナが二度ぶち切れている。アルジュナに説得されても、怒りのあまり返事もせずぷいっと戦車に戻ったりして、なかなかかわいい。それでもビーシュマが強すぎて倒せず、結局みんなでビーシュマ自身に弱点を聞きに行くところ、何だか面白かった(敵陣をぞろぞろと……)。あと、矢を何百本使ってるの? みんな不死身なの??? という。2019/03/01

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