ちくま学芸文庫<br> ハイデッガー『存在と時間』註解

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ちくま学芸文庫
ハイデッガー『存在と時間』註解

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  • サイズ 文庫判/ページ数 487p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480085801
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0110

内容説明

現代思想に計り知れない影響を与え続けているハイデッガーの『存在と時間』。しかし、難解をもって知られるこの書を読み解くのは並大抵のことではない。本書は、綿密かつ複雑な哲学概念で構成されている『存在と時間』を、「存在への問い」というひとつの方向に向けて整理し、全83節のハイブラウな哲学論議を、学問的水準を保ちつつ、くだけた筆に乗せてその思考の筋道を解き明かす。ごく普通の言葉と経験を携えて『存在と時間』に立ち向かおうとする読者の好伴侶。『存在と時間』を初めて読む人や、これまでに挫折したことのある人も、本書によって、しかと理解できたと実感できるだろう。

目次

第1章 『存在と時間』の概要と背景
第2章 ハイデッガーの序説―第1節‐第8節
第3章 実存論的分析論1 世界―第9節‐第27節
第4章 実存論的分析論2 了解―第25節‐第38節
第5章 配慮・実在性・真理―第39節‐第44節
第6章 死―第45節‐第53節
第7章 本来的実存―第54節‐第60節
第8章 時間―第61節‐第71節
第9章 歴史―第72節‐第83節

著者等紹介

ゲルヴェン,マイケル[Gelven,Michael]
1937年、ミズーリ州生まれ。ワシントン大学で博士号取得。ノーザン・イリノイ大学哲学科主任教授。著書に『真理と実存』(Truth and Existence 1990年)『精神と実存』(Spirit and Existence 1990年)『戦争と実存』(War and Existence 1994年)の三部作の他に、カントやニーチェの研究、哲学的自我論、文芸評論など多彩な仕事を展開

長谷川西涯[ハセガワセイガイ]
1937年東京出身。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京水産大学名誉教授。主要論文に「自明性論集I~V」(東京水産大学論集)他
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gokkey

10
ハイデガーの章立てに沿って解説が進むので非常に読みやすい。「ここはこういう意味ですよ」という解説もあるが、何より理解の助けになるのは「なぜハイデガーはここでこういう問いを立てたのか」に関する記述の部分だ。ハイデガーの思考プロセスを再現することで、「存在と時間」という書物全体の構成もあらためて緻密に練られたものだという事が分かる。ドイツ語→日本語よりも、ドイツ語→英語→日本語となった恩恵も大きい。時間的に在る=to be temporalなど、英語を所々で残してくれているのも嬉しい。2020/04/13

Ecriture

9
主にアメリカでのハイデガー受容を批判的に分析しながら『存在と時間』に註解を施していく。本書は単なる注釈・解説にはとどまらない。ドイツ語の細かいニュアンスを汲み上げて既存の英語訳を直していったり、よくある前期・後期ハイデガーという区別が本当に妥当性のあるものなのかといった問題にも取り組んでいる。他のハイデガー研究者に対する言葉はかなり手厳しい。読み応えのある一冊。2010/06/02

テツ

6
ちょうど何度目かの『存在と時間』を読みつつレポートを作成していたので注釈本として選択。横に置いておき『存在と時間』を読み進めると同時にこちらも読んでいったけれど注釈本としてはとてもよくできていると思います。ハイデガーへの理解が深まった(少なくとも深まった気にはなれた)気がする。注意すべきは『存在と時間』のわかりやすいハウツー本ではないということ。これだけで読んでも全く意味がないので少なくとも『存在と時間』を一度読み終えてからこちらに手を出すのがよいと思います。2015/08/10

もJTB

4
再読。自分の世界内存在が投げ入れられた世界を表す情態タグ、現存在を通じて自分を可能性に投企する事を表す了解タグ、そして世人的なものが不安の呼声で開かれる頽落タグ。ハイデガーのこの区分けの中では頽落だけアイデアが光りすぎて浮いてるし、ハイデガー自身この3つを一元的にモデル化するのに無理があると感じて棄却して、後期は呼び声モデルを洗練しようとしてたっぽい。2013/04/11

グスタフ

4
ちくま学芸文庫の細谷訳をと平行して読んだが、細谷訳では<覚悟性>と訳す<ENTSCHLOSSENHEIT>を<決意性>と訳すなど、訳者の事情もあろうが、できるだけ合わせてほしいところ。あとがきにもあるように「実にくだけた筆に乗って大胆率直に展開」された「アメリカ人的」解説書で、比喩とか他の文献の引用が非常にたくみで面白い。特に、本来的実存の章のはじめで「カラマーゾフの兄弟」を引用し、自由を喪失することの問題点から、考え始めるきっかけを作ってくれたのには、大いに参考になった。2012/02/18

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