ちくま学芸文庫
鉄砲と日本人―「鉄砲神話」が隠してきたこと

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  • サイズ 文庫判/ページ数 359p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480085764
  • NDC分類 559.1
  • Cコード C0121

内容説明

わが国への鉄砲伝来は、本当に種子島が最初だったのか?信長の天下統一に鉄砲がはたした役割は?戦国合戦譚になぜ鉄砲が登場しないのか?江戸時代の鉄砲軽視の風潮の理由は?旧来の歴史観が作り上げた俗説とも呼ぶべき「鉄砲神話」を、豊富な史料と痛快なまでの論理で、次々とくつがえしてゆく型破りな鉄砲論。日本人は、この500年間、鉄砲とどう付き合ってきたのか。

目次

序章 鉄砲と日本人の不思議な関係
第1章 鉄砲伝来をめぐる真実
第2章 鉄砲は日本にどのように定着したのか?
第3章 戦国大名たちは鉄砲とどう関わったのか?
第4章 長篠合戦とは何だったのか?
第5章 「天下布武」を遅らせた本願寺と鉄砲
第6章 鉄砲が乱世を終焉させたのか?
第7章 鉄砲から見た戦国合戦の本当の姿
第8章 鉄砲の出現で何が変わったのか?
第9章 鉄砲を捨てなかった江戸時代人
第10章 再び日本人の“鉄砲好き”を証明した戊辰戦争
第11章 鉄砲を愛した士族たちの反乱
終章 「白兵神話」は死なず

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅香山三郎

10
アカデミズムの権威や、外国の研究者礼賛の風潮への嫌悪からか、さういふことをしつこく指弾してゐるので、読み始めはかなりクセが強いと感じられた。しかし、主張そのものは、まあさうだらうなといふところで、様々な神話は打ち崩されるために存在するといふことがよく理解できる。書きたいことを書いた感が強い前半に比して、後半は註もきちんとしてをり、叙述も丁寧。戦争の実態研究として重要な成果だらう。2018/10/25

冬至楼均

1
初期作品ゆえの気負いと勢いがある一冊。2015/06/29

Arisaka

1
(21)『鉄砲と日本人』…義務教育課程では、記紀に記される「日本神話」を一切教えず、学会のでっち上げた「鉄砲神話」を徹底的に刷り込んでいく。豊富な資料の丹念な検証により「嘘偽りの義務教育」からの「解毒」と「智の転向」へ読者を誘う一冊!2015/03/15

denz

1
白兵戦が嫌いな日本人。2010/10/20

yagian

0
戦国時代に鉄砲が急速に普及した理由のひとつに、当時の日本には白兵戦指向ではなく遠戦指向(弓矢や礫)があり、それに鉄砲が合致したという指摘は興味深い。この本では触れられていないが、大量に生産された鉄砲がどこで誰が生産していたのか、また、それらが東アジアに輸出されなかったのか、ということに興味がある。2014/04/12

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