ちくま学芸文庫<br> 新編 八犬伝綺想

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ちくま学芸文庫
新編 八犬伝綺想

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480085405
  • NDC分類 913.56
  • Cコード C0195

内容説明

曲亭馬琴の代表作『南総里見八犬伝』。歌舞伎でもおなじみのこの長い物語は、はたしてたんなる「勧善懲悪の封建的冒険活劇」なのか。かろやかに境界をとびこえて、綺想を広げてみよう。たとえば、ユートピア・安房の「大いなる母」のもとへ集まる犬士たちは、ミシシッピを筏で流れ下るハックルベリー・フィンだ。浜路を拒絶する犬塚信乃は、オフィーリアの死に安堵するハムレットだ。―「水」や「少年」「竜」などをキーワードに、トウェインやメルヴィルを重ね、イーグルトン、ユングをひきながら、八犬伝に近代の人間像を読み解く、比較文学からの八犬伝論。新編として、「江戸の二重王権」「『八犬伝』の海防思想」の二論文を増補。

目次

1 八犬伝綺想(竜の宮媛;玉なすごとき玉梓;こよなき仇―破滅と旅発ち ほか)
2 江戸の二重王権―『南総里見八犬伝』再考(神余・金碗氏の意味するもの;外来王と流され王;母の身体と父の排除)
3 『八犬伝』の海防思想

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

iwasabi47

1
再読。以前読んだ時付論の江戸の二重王権など把握できなかったが、中世~江戸の王権論を読んでいたので理解が及ぶようになってきた。英文学と馬琴の比較文学。これも懐かしい。2018/09/12

宗蓮

0
卒論用

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