ちくま学芸文庫<br> アクセルの城

ちくま学芸文庫
アクセルの城

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  • サイズ 文庫判/ページ数 472p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480085283
  • NDC分類 902.06
  • Cコード C0198

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フリウリ

5
20世紀初頭の文学運動、象徴主義をなす思考とはどのようなものかを解明した本です。イエイツ、ヴァレリー、エリオット、プルースト、ジョイス、リラダン、ランボーらについて書かれています。例えばヴァレリーやエリオット、またジョイスに関する文章は、「褒めては落とし」の連続で辛辣なのですが、プルーストはほぼ、べた褒めです。再読でしたが、以前はこのような作家に対する「軽重」に気づかなかったので、ちょっとうれしい発見でした。そして本書の執筆時(1931年)、イエイツもヴァレリーもエリオットもジョイスも、現役だったとは!82023/11/16

ミスター

1
我々が取るべきアクセルの道か、ランボーの道かというのが筆者の主張の要である。アクセルの道とは象徴主義によって達成された文学によって独立した世界を保全する立場に他ならない。そこではもっぱら現実は否定されて、想像力に富んだ「現実逃避」こそ尊ばれている。それに対して我々は詩の総合を、文学やその他の総合を求めるランボーの道を処方箋として出す。2020/02/18

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