内容説明
天使か怪物か―柔らかな喉と驚異の肺活量が生み出す「奇跡の声」で、音楽史に妖しい閃光を放って消えた去勢歌手たちの短かくも鮮烈な歴史。多くは南イタリアの寒村に生まれ、8~10歳で危険な睾丸摘除手術を受け、厳しい修行ののち栄光の絶頂へと登りつめ、やがて孤独のうちにこの世に別れを告げた処女(?)たち。バロック黄金期の栄光と夕映えの耀いの中に影を浮かべて去っていった謎の歌手たちの姿を、西欧社会の運命を重ね合わせて描く感動と陶酔の華麗な歴史=物語。
目次
1 去勢
2 カストラートの出自とその募集
3 カストラートの養成
4 イタリアにおける舞台
5 栄光にむかって
6 カストラートと教会
7 社会の中のカストラート
8 ヨーロッパの各地で
9 人生の夕暮れに
10 天使たちの黄昏
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
秋乃みかく
4
★★★★☆ カストラートとは、一言で言えば『去勢歌手』。男でもない女でもない不思議な歌声を持ち、ある時代には王侯たちにも熱狂的に支持されたという人たちのこと。そのカストラートの誕生から消滅までをとてもわかりやすく書いています。時代の流れと共にカストラートは消滅しましたが、 全盛期にたくさんの人たちを魅了した一流のカストラートの歌声っていったいどういう輝きを放っていたんだろう?一度聴いてみたいものですが、それはもう叶わぬ夢…ですね。。2013/08/07
冬至楼均
0
もはや聞くことが叶わぬカストラートの歌声の謎。2014/05/02
みつ
0
カストラート、バロックな存在。タイムトリップして彼らの歌声を聞いてみたい。歌おう、丁寧に。少しだけカストラートの気持ちがわかった気がする。2013/06/07
真時
0
☆☆☆(五つ星中) カストラートとは、美しいボーイソプラノを維持する為に去勢された男性歌手のこと。ずっと気になっていた存在でした。どのような境遇の人物が成ったのか、どのような生活をしていたのかなど、分かりやすく書かれています。カストラートについての映画もあるそうなので、見てみたいと思います。2008/10/03




