内容説明
1841年8月11日、キルケゴールは最愛の婚約者レギーネとの婚約解消を表明し、二カ月後の10月11日、それを実行する。愛するがゆえの婚約破棄という不可解な行動の14日後、キルケゴールは『あれか―これか』完成のためにベルリンへと旅立った―。無邪気な少女を誘惑し、結婚を約束し、そのあと別れの言葉も告げずに棄ててしまう過程を、著者自身の体験をもとに日記体で綴る。美的に生きるか、それとも倫理的・宗教的に生きるかの選択を追求する大作。デンマーク語原典から訳出し、詳細をきわめる訳注を付した。
1841年8月11日、キルケゴールは最愛の婚約者レギーネとの婚約解消を表明し、二カ月後の10月11日、それを実行する。愛するがゆえの婚約破棄という不可解な行動の14日後、キルケゴールは『あれか―これか』完成のためにベルリンへと旅立った―。無邪気な少女を誘惑し、結婚を約束し、そのあと別れの言葉も告げずに棄ててしまう過程を、著者自身の体験をもとに日記体で綴る。美的に生きるか、それとも倫理的・宗教的に生きるかの選択を追求する大作。デンマーク語原典から訳出し、詳細をきわめる訳注を付した。