内容説明
漢の高祖(前206)から、新の王莽まで、『史記』に次ぐ第二番目の中国正史『漢書』全100巻(現行120巻)。帝王の業績「帝紀」、系譜の「表」、文化・地理などの「志」、人々の事蹟「列伝」、その記述は、歴史における個人の役割を重視した。人々の生きざまを、その弱さ愚かさをも含めて克明に描き、人間の運命を洞察する歴史文学として底知れぬ魅力をたたえ、後世史家の範となる。「心の憂うる、涕すでに隕つ」。人間は、それぞれの運命を背負い、いかに生きるべきか。本書は、中国古代を彩る無名なるがゆえの輝きの数々。
目次
東方朔伝第三十五
公孫劉田王楊蔡陳鄭伝第三十六
楊胡朱梅云伝第三十七
趙充国辛慶忌伝第三十九
傅常鄭甘陳段伝第四十〔ほか〕
感想・レビュー
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roughfractus02
8
本巻は「東方朔伝」(35)から「馮奉世伝」(49)まで、ほぼ武帝期から元帝期の間に活躍した功臣・武将中心の15列伝を収録する。日本に名の知られた人物もある。博学で話芸に長けた東方朔は能の「東方朔」のタイトルになり、霍光が設けた関白職は平安の政治制度に組み入れられる。諸葛豊の子孫は『三国志』の蜀相諸葛亮である。免官、再任の命を受けて生き延びても讒言で死を与えられる者が多いのは、皇帝が法であり皇帝自身は法の外にある帝国の強大な権力下にある者の命運を物語る。広大な帝国の群像劇には巻末の「前漢地図」が欠かせない。2025/12/07
BIN
2
列伝その3。武帝以降の列伝。メインはやはり霍光。武将としては西域方面で活躍した趙充国に馮奉世。基本的にこの時代は連座で免官になることが多いけど、すぐに配属となるので、転勤前のちょっとした休暇のようなものかもしれない。ただ最後は讒言にあって死ぬ事になるパターンが多い(特に哀帝の時代)。その点、疎広の退き際はお見事。この時代のはやりなのか名が延寿という人物が多い。2013/12/23
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