内容説明
本書は、シュタイナーの四大主著の一冊であり、その思想の根幹が綴られている。肉体、エーテル体、アストラル体、自我という人間存在のヒエラルキアを解明し、宇宙論、人間論の中で、めくるめくような宇宙史の壮大な展望の下にマクロコスモス(宇宙)とミクロコスモス(人間)との関わりをあとづけ、進化の法則と意識の発達史、古代秘儀の本質、輪廻転生論、悪魔論、霊的認識の方法などを記し、過去と現在と未来についての常識をくつがえした前代未聞の神秘学大系が展開される。
目次
神秘学の性格
人間性の本質
眠りと死
宇宙の進化と人間
高次の諸世界の認識(秘儀参入またはイニシエーションについて)
宇宙の進化と人類の進化との現在と未来
霊学で用いられる諸概念
著者等紹介
シュタイナー,ルドルフ[シュタイナー,ルドルフ][Steiner,Rudolf]
1861‐1925年。オーストリアに生まれる。自らの思想を人智学として樹立。1914年以降、スイス・バーゼルにゲーテアヌムを建設し、ここを科学、芸術、教育、医療、農業の分野にいたる人智学運動の拠点とする。1919年、ドイツ・シュトゥットガルトに「自由ヴァルドルフ学校」創立
高橋巖[タカハシイワオ]
東京に生まれる。慶応義塾大学大学院博士課程修了。1973年まで同大学文学部哲学科、美学・美術史教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
マージの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デビっちん
23
氏の著書が難解なのは、集中して読まざるをえないように文章を記載していると著者自身が述べていました。だから、すぐに、わからなくても大丈夫と自分自身に言いたいです。読むこと自体が霊的修行のはじまり、とのことですから。2021/02/18
梅崎 幸吉
21
シュタイナーの重要な著書である。 壮大な地球・人類の霊的歴史や人類の進化のプロセスが透徹した思考で書かれている。2024/06/06
アミアンの和約
16
オーストリアの哲学者ルドルフ・シュタイナーの主著の一つ。既存の科学的事実を独自の視点で再解釈していく試みは、オカルト的だが面白い。科学に基づいた合理主義は正しい。が、そこには物語がない。岸田秀も言うように、人間は物語を必要とする動物だ。であるならば、科学的合理主義にまみれた現代において物語を再構築する試みとして本書は意義深いのではなかろうか。2025/03/28
ショウジ
14
難しかった。まずは著者の四大著書に目を通したらもう一度読みたいと思います。2022/10/25
タケヒロ
13
「可視的な世界の背後には不可視的な世界があり、はじめは感覚とその感覚に結びついた思考にとって隠された世界であるということ。」「人間の中にまどろんでいる能力を開発すれば、この隠された世界に参入することが万人にとって可能である」とのこと。視野の広さに驚かされる。2016/01/24