内容説明
ヨーロッパ古代世界に最大の版図をもち、多年隆盛を誇ったローマ帝国はなぜ滅びたのか?この「消えることのない、永遠の問い」に対する不朽の解答―18世紀イギリスの歴史家E・ギボンの名筆になる大歴史書の完訳。帝国の勢威も次第に衰え、広大な版図の各地に戦乱が相次いだ。それを押さえるべく、次々と軍人皇帝が登位する。クラウディウス、アウレリアヌス、ディオクレティアヌス、コンスタンティウスの時代。そして、本巻で最も圧倒的印象を与える、新しい宗教キリスト教の台頭を叙述する。
目次
クラウディウス帝の治世
ゴート人の敗北
アウレリアヌス帝の戦勝、凱旋、そして死
アウレリアヌス帝死後における軍および元老院の動向
タキトゥス帝、プロブス帝、およびカルス帝父子たちの治世
ディオクレティアヌス帝、およびその三僚帝マクシミアヌス、ガレリウス、コンスタンティウスの治世
秩序と平和の全面的回復
ペルシア戦争とその勝利、および凱旋
新体制による統治
ディオクレティアヌス、マクシミアヌス両帝の退位、そして隠退
ディオクレティアヌス帝退位後の紛争
コンスタンティウス帝の死
コンスタンティヌス帝およびマクセンティウス帝の登位
六皇帝の同時在位
マクシミアヌス、ガレリウス両帝の死
コンスタンティヌス帝、マクセンティウス、リキニウス両帝を相次いで打倒
コンスタンティヌス帝による帝国統一
キリスト教の発展、原始キリスト教の思想、風習、数、およびその状況
ネロ帝期からコンスタンティヌス帝期まで、ローマ帝国政府の対キリスト教政策
著者等紹介
ギボン,エドワード[ギボン,エドワード][Gibbon,Edward]
1737‐94年。イギリス・ロンドン郊外サリー州パトニーの郷紳の一子として生まれる。1752年オクスフォード大学モードリン・カレッジに入学するもカトリックに改宗して翌年退学、スイスのローザンヌに赴く。58年帰国。63‐65年にかけて大陸旅行。73年より『ローマ帝国衰亡史』執筆に着手。74年下院議員
中野好夫[ナカノヨシオ]
1908‐85年。愛媛県に生まれる。東京大学文学部英文科卒業。東京大学教授を経て、英文学の翻訳および評論、文筆に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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さきん
ロビン
閑
刳森伸一
よしさん只今休憩中~