ちくま学芸文庫<br> 子どもの悲しみの世界―対象喪失という病理

ちくま学芸文庫
子どもの悲しみの世界―対象喪失という病理

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480082381
  • NDC分類 493.937
  • Cコード C0111

内容説明

愛着のある、依存する対象を失うことは、いつでも悲しみの感情を引き起こす。最愛の人、かわいがっていた動物、毎日抱いて寝た縫いぐるみ、また、住み慣れた家や自分自身のイメージまで、ひとはさまざまなものを失いながらも、その悲しみを乗り越えて生き続けなければならない。「悲哀の仕事」(フロイト)を十分になしとげ、心豊かな大人に成長していくにはどうすればよいのだろうか。深い愛情をもって子どもたちに接してきた精神科医が、豊富な臨床例と卓抜な物語解釈をとおして語る「対象喪失」への処方箋。

目次

第1部 対象喪失の心的世界(対象喪失とは何か;乳幼児期の対象喪失反応;度重なる対象喪失と絶望;喪失対象を探し求めて ほか)
第2部 対象喪失による病理現象(登校拒否と対象喪失;乱暴・いたずら・いじめと対象喪失;緘黙症と対象喪失;心身症やヒステリーと対象喪失 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポカホンタス

3
表題通りの内容が、わかりやすくまとめられている。講義の資料として読んだ。初出は1990年(文庫化は1995年)。もはや古本でしか入手できない。この時代の雰囲気なのだろう、論調全体が明るく、のんき。児童虐待、いじめ、子供の自殺などが非常に深刻な事態になっている現代においては、このテーマでこんなにのんきな文章は書けないだろう。2011/01/08

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