ちくま学芸文庫<br> 天国と地獄―ジャック・オッフェンバックと同世代のパリ

ちくま学芸文庫
天国と地獄―ジャック・オッフェンバックと同世代のパリ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 590p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480082275
  • NDC分類 766.2
  • Cコード C0122

内容説明

19世紀のパリは現代社会の先触れである。共和国と独裁制、革命、世界経済、万国博覧会、根なし草になった人びと。第二帝政期の娯楽の王といわれたオペレッタは、市民が公共生活から遠ざかり、私的生活に引き籠るこの社会の浮薄な陶酔状態を、その生きた形姿においてもっともよく捉えた。成り上がり者ルイ・ナポレオンの第二帝政と興隆をともにしたオペレッタの創始者オッフェンバックの伝記を通して、パリの生活を記述する都市の伝記。

目次

プロローグ 時代の真只中に立つジャック
七月王政の黄昏―雌伏するジャック
第二帝政のオペレッタ世界―雄飛するジャック
第三共和政の白けた日々―生き残るジャック
エピローグ ラテルナ・マギカ―すべては過ぎ行く

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

dilettante_k

1
原著62年。78年せりか書房版を一部修正。ロッシーニが「シャンゼリゼのモーツァルト」と呼んだ音楽家ジャック・オッフェンバックの作品と生涯を通じ、第2帝政期を中心に、7月王政~第3共和政の19世紀フランスの文化、風俗、政治状況を描出する。徹底的に時代に寄り添い、当時のあらゆる文化的記号を糾合した彼のオペレッタは「一種のエスペラント」として、万国博を契機にパリはおろかヨーロッパを席巻。現代日本の我々にも「運動会の定番曲」として記憶に残る。時代に則して彼の毀誉褒貶を辿り、同時代の生活、精神を活写した社会伝記。2015/04/12

ありさと

0
オッフェンバックの生涯を当時のパリとその周辺の社会状況と共に描いた伝記。周辺人物に関するエピソードや支配者、人民の状況についてもふんだんに盛り込まれている。2019/06/08

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