ちくま学芸文庫<br> 小説の理論

ちくま学芸文庫
小説の理論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 237p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480081667
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0110

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ra0_0in

2
「小説とは先験的な故郷喪失の表現である」――小説を近代的自意識の産物として提示した古典的名著・・・なのだが、実証的というよりは大変に思弁的で、一読しても意味が分からない箇所が多い。翻訳がまた日常語からかけ離れているので、英訳を参照しながら読んでいたのだが、註釈無しで読み進めるのは困難と思い、途中からは流し読み。大学に入ったばかりの頃、ヘーゲルやキルケゴールを意味もわからず読み散らかしていた時の感覚を思い出した。もうそんな体力もありません・・・。2012/04/13

Lieu

1
西洋の「小説」は、内面と外部世界が不調和となった近代に特有の表現である。あまりに大上段に構えるので小説はそんなに大層なものだろうかと思ってしまうが、「小説」と訳されているRomanは長編小説のことなので、1915年のこの本はほとんど19世紀までの大長編ばかり取り上げる。内面<外部世界の場合が『ドン・キホーテ』などの「抽象的理想主義」、内面>外部世界の場合が『感情教育』などの「幻滅の浪漫主義」、その中間にあるのが『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』。西洋近代の枠に収まらないのがトルストイだという。2022/10/01

Ex libris 毒餃子

1
案外、難解。ひたすら、抽象語が続く2009/11/09

あだこ

1
部分部分はわかる。イロニーとかデーモンとか。でも全体は薄ぼんやりとしていてつかみづらい。結局、部分が全体を成しえていないということ。2009/09/30

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