内容説明
終身雇用と年功序列が核となっている「日本的雇用システム」は今後どうなるのか。発展を続ける日本の工業界では、既存の雇用システムはどのように受け入れられているのか。日本とイギリスの雇用システムの源泉をたどるとともに、今後の両国のシステムの在り方を予測する。さらに文庫化を伴い、1990年時点での日英の雇用状況を見直し、新たな考察と予測を加え、より一層充実した内容で贈る。
目次
第2部 収歛の可能性(「日本的雇用システム」と最近の変化の傾向;イギリスは追いつくか)
第3部 過去と未来(日本的雇用システムの諸源泉;後発効果)
付録 面接調査に関して
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
22
下巻では両国の制度についてさらに深く踏み込んで、両国の労使関係についての70年前後の動きと将来的な動きの推測、これは当時らしい視点だけど好調の日本に英国が追いつくだろうかという視点もある(また、日本については江戸時代へ遡って分析している)。そして、日本のような労使関係を組織志向型、英国を市場志向型として対比分析もしているのでとても読みやすく、特徴を把握しやすい。ただ、2022年の日本から考えると、果たして日本は組織志向型だろうかと疑問が出てくる。今の日本の労使関係の特徴について知りたくなった。2022/01/25
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