出版社内容情報
人はなぜ「我々」と「ヤツら」に分かれるのか?
隣の部署、外国人、富裕層、エリート、若手とベテラン、右派と左派、男と女――人はつい「我々」と「ヤツら」に線を引き、その「敵」を容赦なく叩いてしまう。なぜ人は、ときに集団の一員として敵への攻撃に駆り立てられるのか。異なる価値観をもつ人々と共に生きるには、「敵を作りがち」な私たち自身の心のクセを知っておく必要がある。職場での摩擦や民族対立、SNS炎上、陰謀論など。身近なギスギスから社会の深刻な分断まで、その背後にある集団心理のメカニズムを読み解く。
【目次】
はじめに――「我々」と「ヤツら」に線を引く心
ウチとソトで見え方が大違い/ウチとソトを分ける集団心理――社会心理学の視点から/「ヤツらを叩け」という心のクセ/ウチとソトは合わせ鏡/立ち止まって考えるために
コラム 用語説明
第一章 「我々」として敵と争う――社会的アイデンティティ
1 「私」から「我々」へと切り替わる
「我々意識」のスイッチがオンになる/集団の一員として自分を捉える/我々意識が攻撃に向かう二つの条件
2 紛争状況――我々のために戦おうとするとき
「我々」として怒る/具体例――個人の犯罪が「外国の脅威」に見えるとき/「我々」と自分が一つに重なる/国と自分が融合した人は国のために命をかける/外からの脅威が暴力と平和の分かれ目
3 優越感――「我々こそ上だ」と思うとき
「好き」と「優越感」を区別する/傷つきやすい特権意識/「わが国は偉大だ」というレトリックの危うさ/アイデンティティはなくすものではなく飼いならすもの
第一章のポイント
第二章 仲間が見ているから暴走する――賞賛獲得と拒否回避
1 褒められるために攻撃する――仲間内の英雄になりたい
前提――敵と戦う戦士は賞賛されやすい/賞賛を求めて攻撃する――英雄型集団暴力/暴力を良しとする規範があるかどうかが鍵
2 嫌われないために攻撃する――仲間はずれになりたくない
「非国民」だと思われたくない/本心ではない差別の表明/中国では「日本が好き」とは言えない?/みんなが叩くから自分も叩く/ここでも規範が鍵となる/二つの集団モードを整理する
第二章のポイント
第三章 「我々」はなぜ都合のよい世界しか見えないのか――内集団中心バイアス
1 同じ情報でも「ウチ」と「ソト」では違って見える
死刑は正しいに決まっている vs. 死刑は間違いに決まっている/自己中心的ならぬ内集団中心的/さまざまな内集団中心バイアス――民族紛争、党派性から労使対立まで
2 バイアスの原因は「結論ありき」で考えるから
先にある「望ましい結論」へと向かっていく/かしこいだけじゃダメですか?/かしこさが自分の立場を守るために使われる/偏見は「やっぱりそうだ」と「あれは例外」で残り続ける
3 バイアスにブレーキをかけるには
①「どちら側の主張か」をいったん切り離す――方向づけ目標を弱める/②「これは正確か」を問いただす――正確性目標へと切り替える
第三章のポイント
第四章 なぜ左と右はわかりあえないのか――イデオロ
感想・レビュー
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O次郎
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Toku
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