ちくま新書<br> 世界政治〈4〉大統領制と議院内閣制

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世界政治〈4〉大統領制と議院内閣制

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480077479
  • NDC分類 312
  • Cコード C0231

出版社内容情報

権威主義体制から民主主義体制まで――

リーダーシップはこんなに違う



世界各国の政治的指導者のリーダーシップを見ていくと、大統領制・議院内閣制といった公式的制度に大きな影響を受けていることがわかる。また政治的指導者は自らのパーソナリティに起因する言動を発しているだけでなく、各国の公式的および非公式的な制度によっても支えられていることがわかる。世界の様々な政治体制を比較し各国の固有の状況を描きつつ、近年の権威主義化、大統領制化の動きなどにも着目。世界のリーダーシップの現在を映し出し、今後の変化の行方を探る。



【各章・コラム執筆者】

梅川 健 東京大学法学部教授

長谷川雄之 防衛省防衛研究所主任研究官

高安健将 早稲田大学教育・総合科学学術院教授、成蹊大学名誉教授

吉田 徹 同志社大学政策学部教授

藤嶋 亮 國學院大學法学部教授

安 周永 龍谷大学政策学部教授

岩坂将充 北海学園大学法学部教授

金丸裕志 和洋女子大学国際学部教授

磯田沙織 神田外語大学外国語学部准教授

粒良麻知子 日本貿易振興機構アジア経済研究所副主任調査研究員

清水 謙 東海大学政治経済学部特任講師

松本充豊 京都女子大学現代社会学部教授

菊池啓一 日本貿易振興機構アジア経済研究所主任調査研究員

笛田千容 駒澤大学総合教育研究部准教授

井関竜也 東京大学社会科学研究所助教


【目次】

序章 大統領制と議院内閣制に注目する意味(岩崎正洋)



第1章 アメリカ大統領制の変容――厳格な権力分立制から生まれる「強い」大統領(梅川 健)

1 アメリカの大統領制はどう規定されているのか

2 大統領制の歴史的発展

3 第二次トランプ政権における変化



第2章 執行権力優位のロシア大統領制(長谷川雄之)

1 世界政治の中のロシア

2 現代ロシアの統治機構――二〇二〇年という節目

3 ロシア大統領と補助機関――大統領府、安全保障会議、「力の省庁」



第3章 混乱が呼び、混乱を呼んだ首相 ボリス・ジョンソン(高安健将)

1 議院内閣制下の首相

2 英国のEU離脱

3 危機に見舞われる首相

4 政権崩壊へ



第4章 フランス「大統領制化」は強い政治リーダーシップを生むのか(吉田 徹)

1 「共和的君主」の誕生

2 「超大統領制化」へ

3 政治の融解と再編

4 フランス大統領の存在意義



第5章 ルーマニア 半大統領制下のリーダーシップ(藤嶋 亮)

1 半大統領制の流行

2 大統領の憲法上の権限

3 大統領の党派的権力

4 リーダーシップの局面

5 大統領のリーダーシップのあり方



第6章 韓国大統領制の逆説――強くも脆い権力者(安 周永)

1 比較政治からみた韓国大統領制

2 エリート主導型の社会構造と韓国大統領

3 市民の政治参加と韓国大統領制の安定条件



第7章 トルコ エルドアンのリーダーシップと制度――「一強」の作り方(岩坂将充)

1 政治的リーダーへの注目の増大

2 「一強」への出発点

3 「一強」の確立へ

4 「一強」は盤石か



第8章 シンガポール 一党支配体制下での指導者選択(金丸裕志)

1 「大統領制化」時代の政治的リーダーシップ

2 シンガポール人民行動党の一党支配体制

3 高度に「システム化」されたリーダー選出過程

4 大統領制化の時代とシステム化されたリーダーシップ



第9章 ラテンアメリカ諸国における大統領任期の不安定化(磯田沙織)

1 不平等が生み出すカリスマ的指

内容説明

世界各国の政治的指導者のリーダーシップを見ていくと、大統領制・議院内閣制といった公式的制度に大きな影響を受けていることがわかる。また政治的指導者は自らのパーソナリティに起因する言動を発しているだけでなく、各国の公式的および非公式的な制度によっても支えられていることがわかる。世界の様々な政治体制を比較し各国の固有の状況を描きつつ、近年の権威主義化、大統領制化の動きなどにも着目。世界のリーダーシップの現在を映し出し、今後の変化の行方を探る。

目次

序章 大統領制と議院内閣制に注目する意味(岩崎正洋)
第1章 アメリカ大統領制の変容―厳格な権力分立制から生まれる「強い」大統領(梅川健)
第2章 執行権力優位のロシア大統領制(長谷川雄之)
第3章 混乱が呼び、混乱を呼んだ首相 ボリス・ジョンソン(高安健将)
第4章 フランス「大統領制化」は強い政治リーダーシップを生むのか(吉田徹)
第5章 ルーマニア 半大統領制下のリーダーシップ(藤嶋亮)
第6章 韓国大統領制の逆説―強くも脆い権力者(安周永)
第7章 トルコ エルドアンのリーダーシップと制度―「一強」の作り方(岩坂将充)
第8章 シンガポール 一党支配体制下での指導者選択(金丸裕志)
第9章 ラテンアメリカ諸国における大統領任期の不安定化(磯田沙織)
第10章 一党優位体制のタンザニアにおける大統領の変遷(粒良麻知子)

著者等紹介

岩崎正洋[イワサキマサヒロ]
1965年生まれ。日本大学法学部教授。東海大学大学院政治学研究科修了。博士。専門は比較政治学。日本比較政治学会元会長。日本政治学会、日本選挙学会、日本公共政策学会で理事を務める

松尾秀哉[マツオヒデヤ]
1965年生まれ。龍谷大学法学部教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士。専門は比較政治、西欧政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

58
旅行中に読了。第4巻は大統領制と議院内閣制という統治制度に関する論考を集めたもので、特に東ヨーロッパに多い半大統領制(フランスもそうだが、大統領と首相が権力を分け持つ形)についての解説が面白かった。権力を握ったものがそれを維持するために制度をいじる例を見ていると、権力欲って何だろうと思ってしまう。もちろんその背後に様々な利権があり、さらに汚職などもあって、それが攻撃材料にもされている様子もいくつかの章で指摘されている。イギリスのボリス・ジョンソンの章はその人物像が特に興味深かった。第5巻も楽しみ。2026/07/30

よっち

20
各国の固有の状況を描きつつ、近年の権威主義化、大統領制化の動きなどにも着目し、世界のリーダーシップの現在を映し出し変化の行方を探る1冊。大統領制と議院内閣制の違いを軸に、アメリカの強い大統領、ロシアの執行権力優位、フランスの超大統領制化、韓国の強く脆い権力、トルコの一強構築、ラテンアメリカの任期不安定化と弾劾、議院内閣制下のジョンソン政権が混乱を呼んだ過程といった例から制度が権力をどう支え制約するかを紹介していて、大統領制・議院内閣制といった公式的制度に大きな影響を受けていることを浮き彫りにしていました。2026/08/04

千恵蔵

6
大統領制と議院内閣制を比べる本かと思えば、実際には「制度が同じでも政治は同じにならない」ことを、各国の事例から鮮やかに示す一冊だった。歴史、政党、社会構造、指導者の個性が絡み合い、強さの形も一様ではない。特にルーマニア、ベルギー、タンザニアが印象深い。政治とは、違う立場の人々を残したまま、競争し、交渉し、妥協し続ける面倒な営みなのだと痛感した。強い指導者を探すより、強い人がいなくても壊れず続く政治を考える。その視点を得られたことが、本書最大の収穫だった。世界政治を見る目を一段深くしてくれた、確かな好著だ。2026/09/17

マウンテンゴリラ

3
シリーズ第4巻は、大統領制と議院内閣制といった、政治形態に関することがテーマであった。両者においては、大統領や首相といった、国家行政のトップを国民が直接選ぶのか、間接的に議会が選ぶのかといった、制度上の大きな違いがあるにもかかわらず、それぞれの役割と権限においては、国毎に多様性があり、どちらがより良い、例えば、より民主的か、といったようなことは一概には言えない、ということだろう。漠然としたことしか言えないが、国内においては、議院内閣制という一貫した制度の下で、戦後ほぼ一貫して自民党の政権が続いてお→(2)2026/09/11

中将(予備役)

2
比較政治の研究成果をまとめた新書。シンガポールの首相選出過程をポピュリズムと対比するのは新鮮な見方だった。コラムの台湾もなるほどと思うし、テクノクラート閣僚の支持分析は実証的で参考になった。主要国の最近の動向も分かり、有用。2026/09/09

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