ちくま新書<br> 世界政治〈2〉紛争・戦争・政治的暴力

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世界政治〈2〉紛争・戦争・政治的暴力

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480077455
  • NDC分類 312
  • Cコード C0231

出版社内容情報

ウクライナ・中東から

各地の紛争まで──



現在の戦争の

背景がわかる!



世界を揺るがしている中東の戦争は、国家対国家という単純な構造のみならず、国家と非国家主体が絡み合い複数の戦線が同時並行的に動く、多層化した紛争となっている。『世界政治』第2巻では、こうした国家の多様なあり方が現在の戦争・紛争において深く関わっていることを分析しつつ、世界各国の個別の事情を解説。底流にあるテクノロジー問題や資源問題なども総合的に考察し、政治的暴力が生み出されるメカニズムを探る。現在の戦争の背景を根底から理解するための必読書。



【各章・コラム執筆者】

末近浩太 立命館大学国際関係学部教授。

松嵜英也 津田塾大学学芸学部国際関係学科准教授。

大澤傑 愛知大学国際コミュニケーション学部准教授。

山尾大 九州大学大学院比較社会文化研究院准教授。

錦田愛子 慶應義塾大学法学部教授。

岡田勇 名古屋大学国際開発研究科教授。

髙岡豊 こぶた総合研究所代表。シリア地域研究、イスラーム過激派モニター。

田中聡 北九州市立大学法学部准教授。

佐藤章 日本貿易振興機構アジア経済研究所・主任研究員。

増原綾子 亜細亜大学国際関係学部教授。

立花優 北海道大学教育イノベーション機構特任准教授。

宮脇昇 立命館大学政策科学研究科教授。

菊田恭輔 日本貿易振興機構アジア経済研究所副主任研究員。

馬場香織 東京大学大学院法学政治学研究科教授。

山田裕史 新潟国際情報大学国際学部教授。

中西嘉宏 京都大学東南アジア地域研究研究所教授。


【目次】

序章 国家による暴力をどうみるか(岩崎正洋)



第1章 中東の紛争メカニズム――戦争・内戦・非国家主体(末近浩太)

1 中東の紛争の特徴を捉える

2 中東の紛争はなぜ起こるのか――紛争研究の知見から

3 中東の紛争はなぜ終わらないのか――二〇二三年ガザ紛争から考える



第2章 ウクライナにおける戦争と国家再建――強制力と資本(松嵜英也)

1 戦争と国家建設

2 一党優位体制の成立と強制力

3 ウクライナ軍と強制力

4 戦時下の資金調達

5 戦争とグローバルな国家建設



第3章 デジタルで変わる戦争と暴力(大澤 傑)

1 不可分な関係

2 デジタル技術による政治の変化

3 デジタル技術と戦争

4 デジタル技術は戦争と暴力の何を変えたか



第4章 イラク戦争と国家建設の蹉跌(山尾 大)

1 「破綻国家」問題と外部介入のジレンマ

2 国家機構の解体とリベラルで民主的な国家建設の試み

3 換骨奪胎された民主主義

4 機能しない国家機構

5 構造的要因と教訓



第5章 イスラエル・パレスチナ紛争(錦田愛子)

1 世界政治の中でのイスラエル・パレスチナ紛争

2 パレスチナ国家承認をめぐる展開

3 闘争と社会福祉を担う非国家主体

4 行き詰まる中東の民主主義



第6章 資源開発と社会紛争(岡田 勇)

1 天然資源のグローバル・コモディティ・チェーンと社会紛争

2 資源開発はいかに紛争と結びついてきたか

3 資源開発の社会的受容性

4 資源紛争の強度を下げる



第7章 シリアは未知の領域を進む(髙岡 豊)

1 未曽有の実験のただなかにある外交・治安・安全保障政策

2 先の見えない内政状況

3 シリアの事例が問うこと



第8章 ボスニア・ヘルツェゴヴィナにおける平和の設計(田中 聡)

1 分断社会の比較政治学

2 権力分有による紛争解決の試み――比較政治学の理論から実践へ

3 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争とデイトン合意――平和はどう設計されたか

4 デイトン合意後のボスニア社会――紛争は設計通りに解決されたのか

内容説明

世界を揺るがしている中東の戦争は、国家対国家という単純な構造のみならず、国家と非国家主体が絡み合い複数の戦線が同時並行的に動く、多層化した紛争となっている。『世界政治』第2巻では、こうした国家の多様なあり方が現在の戦争・紛争において深く関わっていることを分析しつつ、世界各国の個別の事情を解説。底流にあるテクノロジー問題や資源問題なども総合的に考察し、政治的暴力が生み出されるメカニズムを探る。現在の戦争の背景を根底から理解するための必読書。

目次

序章 国家による暴力をどうみるか(岩崎正洋)
第1章 中東の紛争メカニズム―戦争・内戦・非国家主体(末近浩太)
第2章 ウクライナにおける戦争と国家再建―強制力と資本(松嵜英也)
第3章 デジタル技術で変わる戦争と暴力(大澤傑)
第4章 イラク戦争と国家建設の蹉跌(山尾大)
第5章 イスラエル・パレスチナ紛争(錦田愛子)
第6章 資源開発と社会紛争(岡田勇)
第7章 シリアは未知の領域を進む(高岡豊)
第8章 ボスニア・ヘルツェゴヴィナにおける平和の設計(田中聡)
第9章 アフリカ・サヘル地域の複雑化した紛争―マリ共和国を中心に(佐藤章)
第10章 インドネシアにおける分離独立紛争(増原綾子)

著者等紹介

岩崎正洋[イワサキマサヒロ]
1965年生まれ。日本大学法学部教授。東海大学大学院政治学研究科修了。博士。専門は比較政治学。日本比較政治学会元会長。日本政治学会、日本選挙学会、日本公共政策学会で理事を務める

松尾秀哉[マツオヒデヤ]
1965年生まれ。龍谷大学法学部教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士。専門は比較政治、西欧政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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よっち

23
国家の多様なあり方が現在の戦争・紛争において深く関わっていることを分析しつつ、政治的暴力が生み出されるメカニズムを探る第2弾。中東の多層化する戦争、ウクライナ、シリア・アフリカ・東南アジアの事例など、国家の多様なあり方が暴力の鍵を握る視点から、国家・非国家主体・外部勢力が複雑に絡み合う現代の紛争構造を解説。デジタル技術が戦争を変え、政治的不安定・経済格差・統治の脆弱性と結びついた時に暴力が爆発するメカニズムがあって、イラク統治失敗を第二次世界大戦後の日独占領と比較する指摘に国家建設の難しさを痛感しました。2026/06/04

さとうしん

14
1巻に比べて直近の国際問題に寄せすぎて取り上げる地域の偏りが出てしまったなという印象(具体的には中東地域に関する章が特に多い)。執筆者の確保の問題もあるだろうが、関係する国が多い(あるいは多かった)南シナ海の問題なども取り上げればよかったのではないか。2026/05/16

O次郎

3
一冊目に続き各国の政治状況がテーマごとに概観できて非常にわかりやすい。日本ではあまりに取り上げられない北アフリカなどの地域情勢にもフォーカスしており、全世界の紛争の原因と状況を広く知ることができる。序章でも述べられているように、本書を読むと民族や宗教が紛争の原因になるのではなく、政治的不安定さや経済格差、国家統治の脆弱さが民族や宗教と結びついた時に紛争が起こるのだというメカニズムがよくわかる。また、第4章で指摘されたイラク統治失敗の原因は、WW2後の日独に対する統治と比べるとあまりに稚拙なのも興味深かった2026/05/10

Daiki Omori

1
第二巻は各国の政治が紛争や戦争においてどのように政治的暴力を行使したかを論じる。 1. 中東の紛争は資源に関する利権に関わる当事者が多くなり、それに従って「拒否権プレイヤー」がも増えることで長引いてしまう 2. 2014年のクリミア侵攻に始まるウクライナへのロシア侵攻は、多党制だったウクライナ政治はゼレンスキーの一党優位体制へと変わった 3. デジタル技術の進化はプロパガンダなどを推進するが、未だそれ自体が肉体的な暴力を伴うことがない。「バーチャルな統治はバーチャル」である。また、テック企業 2026/05/21

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