ちくま新書<br> 鈴木大拙―世界の禅を生んだ男

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鈴木大拙―世界の禅を生んだ男

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  • サイズ 新書判/ページ数 336p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480077417
  • NDC分類 188.82
  • Cコード C0215

出版社内容情報

西洋と東洋を?ぎ

禅ブームを巻き起こした

異色すぎる宗教者──



重層的な思想、屈折した生涯

仏教はこうして世界を魅了した!



世界的「禅」ブームを巻き起こした鈴木大拙は、近代仏教においてひときわ異彩を放つ存在だった。大学を中退して単身渡米。既存の宗派を疑い、西洋と東洋、神秘と伝統を大胆に往還しながら自らの思想を形成した。ハイデガー、ユング、フロムら世界的知識人と交流し、日本人の生き方とは何かを問い続けながら、アメリカで仏教を講じ時代の寵児となる。「禅」はいかにして世界を魅了したのか? 型破りな仏教者の重層的な思想と屈折した生涯を、最新の研究成果と共に描く決定版。


【目次】

序章 近代仏教と大拙

1 世界宗教としての仏教

西洋と東洋の往還/キリスト教と並ぶ世界宗教/アジアの仏教改革と神智学/日本における「宗教」

2 俗人たちの仏教

俗人を主体とする仏教/仏教学者とアカデミズム/瞑想とマインドフルネス/俗人性の強い日本の仏教/居士禅の隆盛から禅ブームへ



第一章 悟りと進化論

1 貞太郎の成長

金沢の生家と教育熱心な父/母の信心と「秘事法門」/生涯の友との出会いと母の死/セルフ・ヘルプとセルフ・レライアンス/西洋思想とキリスト教への違和感/安宅弥吉との約束

2 大拙の悟り

国泰寺でのはじめての参禅/今北洪川と釈宗演/宗演のもとでの様々な学び/「無」の公案で悟りを開く/禅的キリスト教としてのエマソン/「透明」になる自己と世界/「ひじ、外に曲がらず」の悟り/進化論の宗教化と禅の科学化

3 『新宗教論』

明治の「新仏教」/無宗教の日本人/祈?はなぜ否定されるべきか/霊魂は実在せず「無我説」が正しい/不生不滅を科学的に説明する/ケーラスからの多大な影響



第二章 世界宗教としての大乗

1 ケーラスと科学の宗教

シカゴ万国宗教会議の開催/キリスト教徒たちのオリエンタリズム/へゲラー、ケーラス、オープン・コート/『仏陀の福音』のベストセラー化/渡米の経緯/ラサールでの修業生活/ケーラスとの確執、疑念の高まり/ウィリアム・ジェイムズと宗教経験

2 西洋人の仏教観

古代・中世の西洋人と仏教/イエズス会が驚愕した日本の禅/仏教学の誕生と人間ブッダの肖像/大乗仏教は正しい仏教ではない?/虚無の信仰とショーペンハウアー

3 『大乗仏教概論』

宗教は進化する/法身に目覚めエゴイズムから脱する/「無意識」としての悟り/自業自得という誤解/法身の不可思議な働き/涅槃とは他者への愛に生きること/『大乗起信論』とショーペンハウアー/アメリカで確立された思想的基盤



第三章 神秘から伝統へ

1 学習院、ビアトリス、神智学

日本への帰国と学習院での教職/禅的修養を指南する/乃木大将の殉死をどう考えるか/ビアトリスとの結婚/ビアトリスの動物愛護主義/神智学と動物保護/神智学の拠点づくり

2 『スエデンボルグ』

スウェーデンボルグとは誰か/日本におけるスウェーデンボルグの受容/スウェーデンボルグの霊的世界/自分の意志を超えた宿命を生きる

3 「伝統」の再発見

大谷大学時代の膨大な研究と著作/坐禅で「無意識」を意識する/禅堂での学びから現代の教育を見直す/寺院に関する評価の

内容説明

世界的「禅」ブームを巻き起こした鈴木大拙は、近代仏教においてひときわ異彩を放つ存在だった。大学を中退して単身渡米。既存の宗派を疑い、西洋と東洋、神秘と伝統を大胆に往還しながら自らの思想を形成した。ハイデガー、ユング、フロムら世界的知識人と交流し、日本人の生き方とは何かを問い続けながら、アメリカで仏教を講じ時代の寵児となる。「禅」はいかにして世界を魅了したのか?型破りな仏教者の重層的な思想と屈折した生涯を、最新の研究成果と共に描く決定版。

目次

序章 近代仏教と大拙
第一章 悟りと進化論
第二章 世界宗教としての大乗
第三章 神秘から伝統へ
第四章 戦時下の日本的霊性
第五章 禅とアメリカ文化
第六章 未完の東西対話
終章 大拙の逆説

著者等紹介

碧海寿広[オオミトシヒロ]
武蔵野大学教授。1981年東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、同大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。龍谷大学アジア仏教文化研究センター博士研究員などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

shonborism

2
タイトルと著者名でジャケ買い。金沢の鈴木大拙館に行ったことがあり、一度ちゃんと評伝を読んでみたい人だった。この時代に仏典を英訳し東洋思想を西洋に伝えアメリカで教鞭を執っていたのは凄い。そもそも西洋思想から影響を受けていたのは知らなかった。気鋭の学者が最新の研究をふまえて書いた書物が面白くないわけがない。2026/05/17

レフラー

0
大変に良かった。近代仏教と神智学を含む西洋との関係性は、正直なところ僕が研究したかった。そのど真ん中である。 丹念なテクストによる、とてもバランスの良い論考。それなり以上に大拙については読んでいるけれども、このコンパクトさで世相と結びつけて俯瞰する本はなかったのではないか。 で、この話、SF小説や現代のテック企業にまで繋がるから僕が書きたかったのよな。その端緒は書かれていた。2026/06/13

takao

0
ふむ2026/06/03

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