ちくま新書<br> フィリピンと日本人

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480077332
  • NDC分類 224.8
  • Cコード C0222

出版社内容情報

日本・フィリピン友好年。“世界一の親日国”の歴史から、日本を知る

「太陽に愛された地」「東洋の真珠」が歩んだ苦難の歴史



日本とフィリピンの歴史は合わせ鏡のようなところがある。戦国時代に来日したスペイン人宣教師のほとんどはフィリピンから来た。朝鮮出兵後の豊臣秀吉がフィリピンを狙うのではないかとスペインは警戒した。徳川幕府がキリシタン大名・高山右近を国外追放した頃にフィリピンにいた日本人は三千人を超えるという。独立を目指した英雄ホセ・リサールは明治の日本に憧れた。スペイン、米国の植民地として受けた苦難、日本軍政下での惨劇、そして戦後の政治腐敗……。しかしいま、その国力は躍動のさなかにある。とびきり社交的なフィリピン人気質の裏の壮絶な歴史に、私たちは何を学ぶことができるか。



【目次】

第一章 国民的英雄と日本人の恋人

第二章 豊臣秀吉とフィリピン

第三章 ドゥテルテはなぜ米国を憎んだか──裏切られた比独立運動

第四章 日本軍政下のフィリピンで何が起きたか

第五章 独裁者はなぜ奇跡の“無血革命”で追放されたか

内容説明

日本とフィリピンの歴史は合わせ鏡のようなところがある。戦国時代に来日したスペイン人宣教師のほとんどはフィリピンから来た。朝鮮出兵後の豊臣秀吉がフィリピンを狙うのではないかとスペインは警戒した。徳川幕府がキリシタン大名・高山右近を国外追放した頃にフィリピンにいた日本人は三千人を超えるという。独立を目指した英雄ホセ・リサールは明治の日本に憧れた。スペイン、米国の植民地として受けた苦難、日本軍政下での惨劇、そして戦後の政治腐敗…。しかしいま、その国力は躍動のさなかにある。とびきり社交的なフィリピン人気質の裏の壮絶な歴史に、私たちは何を学ぶことができるか。

目次

第一章 国民的英雄と日本人の恋人(フィリピンの英雄ホセ・リサール;万能の天才 ほか)
第二章 豊臣秀吉とフィリピン(秀吉のフィリピン出兵計画;虚構のマゼラン ほか)
第三章 ドゥテルテはなぜ米国を憎んだか―裏切られた比独立運動(強烈な麻薬戦争;ドゥテルテが突きつけようとした写真 ほか)
第四章 日本軍政下のフィリピンで何が起きたか(「バッキャロー」「コラコラ」「キンペイタイ」;逆転した日米の見方 ほか)
第五章 独裁者はなぜ奇跡の”無血革命”で追放された(アキノ暗殺事件;戒厳令下のジョーク ほか)

著者等紹介

野村進[ノムラススム]
1956年、東京都生まれ。上智大学外国語学部中退。1978~80年、フィリピンに留学。帰国後、『フィリピン新人民軍従軍記』(講談社+&#945;文庫)を発表して、ノンフィクションライターに。97年、『コリアン世界の旅』(講談社+&#945;文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞をダブル受賞。99年、『アジア新しい物語』(文春文庫)でアジア・太平洋賞を受賞。2004~25年、拓殖大学国際学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

66
フィリピンの歴史上重要な人物や時代に焦点を当て、そこに「日本人」を絡めて物語風に仕上げた作品で、とても読みやすかった。ホセ・リサールと日本人女性の話や、スペイン統治時代、そこを足場に戦国日本にいかに関わろうとしたか、そしてアジア太平洋戦争中の日本兵・軍人の行い。終章はアキノ暗殺からマルコス夫妻亡命までの話で、石原慎太郎などが登場。興味深かったのは、自分よりやや年上の著者が、大学時代にフィリピンに留学、そして何と新人民軍に参加することになった話。それだけフィリピンの深部に接しているため、話の説得力も高い。2026/05/24

ゆうすけ

11
著者は個人的に最も敬愛するノンフィクション作家で、大学時代から著作は殆ど読んでいると思う。新書から何とも直球なタイトルな著作が出ました。個人的にもフィリピンには複数訪問している、最も訪れたことのある外国です。それでも全然彼の国のことを知らなかったことを痛感。スペイン、アメリカ、帝国日本と様々な国の支配を受けながらも陽気さを失わない国。幸福度や自殺率の低さは日本とは比べものにならない。太平洋戦争末期の一般市民の夥しい被害、仲間同士でなぜか仲良くできない切なさ。カリスマ指導者を相次いで亡くしてしまう不運な国。2026/05/23

ジュンジュン

10
「日本人はみんな孤独だけど、フィリピン人は孤独じゃない。アメリカナイズされた社会をいかに幸福に生きるかというひとつの見本が、フィリピンにはあると思う」(296p)。今まで読んだフィリピン史のなかで断トツに読み易い。そして分かり易い。2026/06/08

nishioda

3
本屋に並んでいた時は買うべきか迷ったが、コレ面白い!買って正解。歴史好きとしても面白いし、フィリピンの政治に全く興味がなくてもドンドン読めて引きこまれる。筆者の豊富な知識ゆえか。2026/04/06

ふじお

1
フィリピンの歴史がかなりわかりやすく書かれている。いい意味で社会の先生の雑談をまとめたような興味を掻き立てる本。今は良い関係にあるフィリピンとの間にも悲惨な歴史があったことを忘れてはいけない。2026/05/30

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