ちくま新書<br> ニッポンの移民 - 増え続ける外国人とどう向き合うか

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ちくま新書
ニッポンの移民 - 増え続ける外国人とどう向き合うか

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480077103
  • NDC分類 334.41
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「仕事が外国人に奪われる」

「マンションが買えないのは外国人のせい」

「外国人が日本の社会保障を受けられるなんてずるい」

「外国人が来ると治安が悪くなる」

誤解と不安を取り除く!



国境を越えた移民のメカニズムから、

いま吹き荒れる排外主義まで

「移民」にまつわる基礎知識を、第一人者が解説――



少子高齢化による労働力不足や、流動的な世界情勢を受け、 近年日本に多くの外国人がやってくるようになった。2070年には、人口の約10%に達するとも言われる。それに対し、 治安や社会保障に関する不安の声は多く、 排外主義も台頭している。 移民は日本にとって救世主なのかリスクなのか? 日本は欧米のように分断されるのか? 移民なしではこの国はもたないのか? 第一人者が、エビデンスを基に、 移民政策の歴史と未来について考察。移民をめぐる議論に一石を投じる。


【目次】

はじめに



序章 増え続ける外国人

1 増え続ける外国人

2070年には10人に1人が外国人に/日本はまだ移民を受け入れられるのか?/隠された「人口ボーナス」としての外国人

2 日本における「移民政策の不在」

根強い「移民政策の不在」論/ 「日本に移民政策はない」は本当か?/グローバルな視野が欠けた移民政策論/本書の構成/想定される読者



第1章 「日本に移民政策はない」は本当か?――現代日本の移民政策

1 「日本に移民政策はない」と言われるのはなぜなのか?

2つのアプローチ/移民政策不在論のパラドクス

2 移民政策が抱えるジレンマ

「移民」とは誰か?/移民政策の基本構造/国際的なガバナンス体制の欠如/持続可能

な開発目標/安全で秩序ある正規の移住のために/国家が抱えるジレンマ

3 世界の移民政策

中心的な地位を占める「永住型移民」 /増えつつある「一時滞在型移民」

4 現代日本の移民政策

実は多くを占める永住型移民/日本は一時滞在型移民受け入れ世界第6位/リベラルで開放的な移民政策を取る日本/日本のアドバンテージ/国際的な枠組みにおける評価/日本は「移民国家」である/さらなるリベラル化の可能性/移民政策の謎を解くため、歴史の深層へ



第2章 少子高齢化と移民を考えるために――移民政策の歴史

1 グローバルな移民政策の動向

現代国際移住システム前史/戦後に増加した旧植民地からの移民/グローバル化した冷戦後の移民/戦後アジアの移住システム/グローバル化と「移民の女性化」/国際移住のさらなる拡大/「リベラル・モデル」から「マーケット・モデル」へ/日本の移民政策は閉鎖的なのか?

2 移民送り出し国としての戦前日本

移民送り出しの3つの潮流/ハワイ、アメリカ移住と受け入れの停止/ブラジルや旧植民地への移住

3 入管行政はなぜブラックボックス化したのか?

4つの時期区分とそれぞれの特徴/ 「管理と排除」の時代/入管行政ブラックボックス化の原因

4 戦後日本移民政策の展開

難民条約をきっかけに人権が拡充された/在日コリアンの定住化と権利獲得/ 「埋め込まれたリベラリズム」の成立/アジアの国際労働市場の勃興/ハイスキル人材の受け入れ/ 「技能実習制度」の創設/ 「技術実習制度」の沿革/ 「サイドドア」としての技能実習制度/帰還する日系人の受け入れ/意図せざる「サイドドア」

5 少子高齢化と移民政策

ハイスキル人材受け入れの国策化/中間的職種の「発見」 /介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

うえぽん

48
社人研部長が日本の移民の歴史と未来について考察。永住型移民と留学生等の一時滞在型移民を区別し、先進国中日本は前者で10位、後者で6位の規模だという。家族移民は少ないことや1951年入管法で行政事務として植民地出身者を中心に「管理と排除」をした歴史から「移民政策の不在」との誤解が広まったのだとする。他方、1981年難民条約の批准や一定の技能を持つ外国人に「永住者」資格が選択肢として残った点を重視。人口減少の中、アジアの成長余力を受け止める視点を訴え、各種懸念の誤りも指摘。冷静な政策論に必要な基礎知識を提供。2025/10/31

バーニング

6
。排外主義者の口癖に「ヨーロッパのようになるぞ!」があるわけですけどそもそも日本とヨーロッパでは移民の性質が全然違うんですよ、というファクトを複数提示してから始まる一冊。排外主義者は全員読もうな(読まんだろうけど)。先行研究の整理も丁寧に行われており、世界的な移民研究の移り変わりと、日本国内の理論を批判的に検討しているのも学びがあった。いずれにしても直感に反する情報が多く、排外主義者であってもそうでなくても現代社会を理解する一冊として広く読まれるべきだろう。2025/11/03

小鳥遊 和

4
著者は昨今のネット用語で言う「グローバリスト」であり系統立った「移民受け入れ推進論」の最新版を読める。豊富なデータと理論的彫琢に基づく論は、「肌感覚」だけを重視するネット上の発言とは切り結ばない。それら感想を著者は「断片的な事実やイメージをパッチワークした根拠の乏しい報道と、基本的知識の不足から来る不安で報道を受け入れる人々」と一蹴するからだ。ぜひ著者は、議論喧しい高市政権下で、移民受け入れ方針の「大まかな見取り図」「良質な物語」(辻田真佐憲)を語ってほしい。本書が「見取り図」だと言うのかもしれないが。2025/10/24

NacanTP

3
日本の移民政策と西欧のそれを比較し、日本の移民政策のユニークさが今の所奏効していること、今後の前向きな移民政策展開の必要性、日本の移民共存社会のポテンシャルについて網羅的に解説&考察。排外的な西欧政策との比較によって日本の立ち位置がかなり明確に理解できた。日本は移民をかなり厳選しており、そう言った意味で日本への移住は難しさがあるのだが、それでも尚アジア1の先進国への移住希望者は多く、人口減少に向かう日本にとっては追い風である。2025/10/24

白石佳和

1
よくある「日本には移民政策が不在だ」という意見について、過去から現在にかけての日本の移民への対応、そしてそれを国際比較して相対化する、冷静な視点から移民を分析した本。「移民」というワードに敏感で感情的な発言が多い世論の思い込み、たとえば日本は国力が低下し移民に選ばれない国になっていく、などの言説を、データから丁寧に批評しその論を覆していく点が引き込まれた。研究者もそれらの世論を前提として研究している側面があり、それをさりげなく指摘している。今月日本語教育学会で作者が登壇、本書で触れられない日本語教育言及?2025/11/04

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