ちくま新書<br> 忙しい人のための美術館の歩き方

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ちくま新書
忙しい人のための美術館の歩き方

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480076977
  • NDC分類 706.9
  • Cコード C0270

出版社内容情報

人生のリズムを整える。一生モノの「気づき」がある!



好評既刊『学芸員しか知らない 美術館が楽しくなる話』

『学芸員が教える 日本美術が楽しくなる話』(いずれも産業編集センター刊)

著者の現役学芸員=人気noteライターによる

ユーモア溢れる美術館ガイド



「美術館に行く意味って何ですか?」に全力で回答! 

タイパ志向のご時世こそ人生に至福の余白を。

センスを充電できるコツ、美術館での過ごし方の秘訣を教えます。



美術館に行きたいけど行けていないあなたへ。

忙しいあなたにこそ、至福の余白時間を美術館で過ごすことが人生に必要なのです。美術館を出た後、世界が違って見えるはずです。

時間がなくても、知識がなくても、大丈夫。

とある現役学芸員が、美術館での過ごし方のキモとコツを、最新の美術館事情とともにガイドします。

「語れる」ための鑑賞の心得も、レクチャーしますよ。

さあ、スマホから顔を上げて、出かけましょう。


【目次】

はじめに 美術館に行きたいけどなぜか行けないあなたへ



第1章 タイパの真逆にある美術館



1 「時間はあるのに行けない」はなぜ

あなたが美術館に行けない理由は本当に時間が無いから?/余暇時間は増加傾向なのに/時間があっても美術館に行かない・行けない/二極化する来館者/子育て世代と美術館のニーズは一致している/「透明化」してしまった現役世代

2 「美術=ビジネスマンに必須の教養」ブーム

「美術は役に立つ」系書籍の流行/ロジカル・シンキングの次のアート・シンキング/「すぐ分かる」系書籍で埋まる書店棚

3 コスパ・タイパの呪縛

何もしていない時間は居心地が悪い/「可処分時間」が追い立てる/タイパの真逆にある美術館/「役に立つ・立たない」の天秤/似て非なる映画鑑賞と美術鑑賞/自発的な行動、してますか?

4 余裕のある時代は美術、余裕のない時代は技術

美術が技術だった幕末、明治/一般庶民まで美術を楽しむ余裕があった江戸時代/現代日本はどちらのフェーズか

5 普段から美術館に行く人はどこが違う?

学芸員は案外動機が分かっていない



第2章 美術鑑賞の変遷



1 最近10年でヒットした展覧会を振り返る

10年間のヒット展覧会ランキング/コロナ禍ビフォーアフター/ヒット展覧会の共通項を分析してみよう/レアなものはやっぱり見たい!―「正倉院展」/消えない海外への憧れ―「オルセー」「ルーヴル」「モネ」……/定番コンテンツという王道の安定感―印象派、琳派、国宝……/大ヒットしない展覧会にも意味がある?

2 展覧会の歴史 ヨーロッパから日本へ

特権階級にのみ許されていた芸術鑑賞/展覧会の誕生はアーティストの誕生/日本初の美術館と展覧会/日本に根付いていく展覧会制度

3 日本の展覧会の黄金時代

高度経済成長期の3大ヒット展/80年代からの「美術の大衆化・日常化」/マスメディア主導のブロックバスター展/デパート展、華やかなりし頃



第3章 美術館の新たな取り組み



1 SNSによって変わる美術館の常識

SNSを有効活用した展覧会の広報/SNSも一発逆転で集客できる魔法のツールではない/シェアを前提とした写真撮影の普及/展示作品の著作権をいかに守るか/著作権法もマイナーチェンジ/撮影許可がはらむ危険性

2 美術館のデジタルシフト

オンライン鑑賞の功罪/鑑賞を一つの体験として考える/没入型展覧会の増加

3 クラウドファンディングをする美術館の苦境

内容説明

美術館に行きたいけど行けていないあなたへ。タイパ志向のご時世、忙しいあなたにこそ、至福の余白時間を美術館で過ごすことが人生に必要なのです。効果は分かりやすくはないですが、美術館を出た後、世界が違って見えるはずです。時間がなくても、知識がなくても、大丈夫。とある現役学芸員が、美術館での過ごし方のキモとコツを、最新の美術館事情とともにガイドします。「語れる」ための鑑賞の心得も、レクチャーしますよ。さあ、スマホから顔を上げて、出かけましょう。

目次

第1章 タイパの真逆にある美術館(「時間はあるのに行けない」はなぜ;「美術=ビジネスマンに必須の教養」ブーム;コスパ・タイパの呪縛;余裕のある時代は美術、余裕のない時代は技術;普段から美術館に行く人はどこが違う?)
第2章 美術鑑賞の変遷(最近10年でヒットした展覧会を振り返る;展覧会の歴史 ヨーロッパから日本へ;日本の展覧会の黄金時代)
第3章 美術館の新たな取り組み(SNSによって変わる美術館の常識;美術館のデジタルシフト;クラウドファンディングをする美術館の苦境;四苦八苦のインバウンド対応)
第4章 SNS時代の美術館 鑑賞する側が主役になる(基本的な鑑賞の心得;主体的な鑑賞をするための秘訣はアウトプット;鑑賞メモの力を今こそ伝えたい!;「美術を語れる人」になるためには)
第5章 結局、美術館に行く意味って何?(現代病の処方箋としての美術館;美術鑑賞とマインドフルネス;フォースプレイスとしての美術館)

著者等紹介

ちいさな美術館の学芸員[チイサナビジュツカンノガクゲイイン]
東京都生まれ。都内のとある美術館で働く学芸員。複数の大学でも教鞭を執る。2022年からnoteにて美術館や学芸員に関する仕事コラムをスタート。すでに投稿した記事は300本以上。現在もコツコツと更新継続中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shun

29
美術館に興味はあるが働き世代の多くは忙しさを理由に中々足が向かない現状を指摘。来館者のデータから見えてくることは、美術館に足を運ぶことが多いのは社会人以前の世代か定年以降の世代で、中間の働いている世代は低くなる傾向があるそうです。その理由は働いていると時間が取れないこともそうですが、タイパやコスパを追い求めるあまり本当は時間があるけど忙しいと錯覚してしまっていることも大きな理由でしょう。コロナ禍で不要不急の対象に美術鑑賞も挙げられてしまい、果たしてそうなのか、そしてタイパの低い美術鑑賞の意義を考えます。2025/08/19

白ねこ師匠

23
[★★★]ちょうど近々美術館に行く予定、というタイミングに新聞で本書の宣伝を見かけて購入。ある匿名の学芸員さんによる美術館のススメの本。この方はnoteでの発信を長く続けてるそうで、さらりと読みやすい文章だった。内容も知らなかったことが多く、持ち物やメモ取りなど今回からさっそく参考にさせてもらった。最終章で「フォースプレイス」の話があったが、自分が時々美術館に足を運ぶ理由はこれが近かったように思う。だからといってどんな展示でもいいかと言うとそうではありませんが…2025/08/19

ひと

23
自分は割と美術館へは行っている方ですが、もっと深く楽しめるようになりたいと思い手に取りました。AIに相談して独自のメモ取りをしてみたら鑑賞体験が深まった気がしていました。紹介されていた鑑賞メモの取り方とそれを基にした記事の書き方が参考になったので、試してみたいです。美術館へ行っているのは学割がある20代前半と高齢者ばかりという現実。忙しい人ほど美術館に行ってほしいというのが学芸員であり、大学で教鞭をとる著者の願いのようです。忙しい人ほど日常生活から離れて自分に向き合う時間が必要だと思うので賛成です。2025/07/27

きのこ

8
現役学芸員による美術館についての概説書。ヒットした展覧会にはこんなものがあったのかという知識も楽しい。芋の子を洗うようなデパートの美術展で人気展を見た昔を思い出した。あまりよくわからないと書いてあったけれど、美術館に行く動機って自分の場合もやはり「そこに展覧会があるから」みたいな山登り的な動機が多い。フラッと行ってしまう。本当に何なんだろう。そして昨今の美術館博物館の経済事情もわかって、ますます行こうという気持ちになった。行くとこう、心身が洗われたり、ショックを受けて視点が変わったりするんですよね。2025/07/21

源シタゴウ

7
タイトルには「忙しい人のための美術館の歩き方」とあったが、本書のほとんどの内容はタイトルと関係ない月並みな内容。第1章と5章をタイトルに合わせて加筆した感じだ。 著者は「小さな美術館の学芸員」を名乗り、noteなどでコラムを執筆しているらしい。確かに読みやすい文章だが、新書を出版するのに本名を出さないのは無責任。これでは文責をとれない。正直、美術館に行く目的の結論もタイパの呪縛からの解放、心に余白を作る、マインドフルネスなど美術館でなくてもいい使い古された言葉が並ぶ。私の心には響かなかった。2025/08/03

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