ちくま新書<br> 飛脚は何を運んだのか―江戸街道輸送網

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ちくま新書
飛脚は何を運んだのか―江戸街道輸送網

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  • サイズ 新書判/ページ数 416p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480076687
  • NDC分類 693.21
  • Cコード C0221

出版社内容情報

ベストセラー作家の馬琴の原稿と校正ゲラ、あるいは大名や商人の資金や物資、はたまた各地の災害情報の収集など、江戸時代を“脚”で下支えした飛脚の全貌。

内容説明

例えば、ベスセラー作家の曲亭(滝沢)馬琴は、誰と、どんなやり取りをしていたか。手紙だけでない飛脚が運ぶ物産、飛脚問屋の金融的な機能や全国津々浦々の情報流通に果たした役割とは。自然災害や事故、強盗等の被害にどう備えていたか。近代郵便制度の導入以前でも、全国につながる街道、江戸市中に張り巡らされた飛脚ネットワークは相当にすぐれていた。飛脚の成り立ち、制度の変遷、ビジネス化成功の裏話、やり取りされた手紙の内容まで、江戸時代の輸送の全貌を解き明かす。

目次

第1章 馬琴の通信世界
第2章 「飛脚」の誕生
第3章 三都の飛脚問屋の誕生と発展―ビジネス化した飛脚業
第4章 飛脚問屋と出店、取次所
第5章 飛脚輸送と飛脚賃
第6章 奉公人、宰領飛脚、走り飛脚
第7章 金融と金飛脚
第8章 さまざまな飛脚
第9章 飛脚は何を、どうやって運んだか
第10章 災害情報の発信
第11章 飛脚の遭難
第12章 飛躍する飛脚イメージ

著者等紹介

巻島隆[マキシマタカシ]
1966年、東京生まれ。群馬大学大学院にて修士、高崎経済大学大学院にて博士(学術)。地方紙記者を経て、桐生市史編集委員会近世部会専門委員、伊勢崎市史編纂専門委員会専門部会員。物流博物館(港区)や群馬県立文書館、伊勢崎市図書館などで古文書講座講師を務めている。石川薫記念地域文化賞(奨励賞、2008年)受賞、桐生市文化協会功労表彰(2015年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

123
飛脚とは郵便制度の元祖と思ってしまうが、手紙のやり取りをしていただけではない。産物の運搬や各地の情報発信役でもあり、金融や保険の原型となるビジネスまで手掛けていた。太平の世で安全に通行できる街道が整備され商売エリアが広がると、遠隔地の事情把握や資金輸送など経済発展に不可欠な輸送網を担った。飛脚問屋は現代の配送会社と変わらぬ仕組みを作り上げており、いわば日本という人体に張り巡らされた血管を走る血液だった。明治以降の日本経済が急速に発展し得たのも、彼らが人とモノと金を運ぶシステムを形成していたからこそだった。2025/06/01

よっち

27
手紙、荷物ばかりでなく、情報発信、金融や損害保険のパイオニアだった飛脚。その機能や全国津々浦々の情報流通に果たした役割と江戸時代の輸送の全貌を解き明かす1冊。武士が台頭する平安時代末期にはすでに存在していて、戦国時代には使者、使僧とともに重要な通信手段だった飛脚。江戸時代以降は飛脚問屋や取次屋などができて、全国に繋がる街道や、江戸市中に飛脚ネットワークがあったこと、武家飛脚や町飛脚と行った様々な種類に分かれていて、大名の生活資金や特産物の輸送だけでなく、災害の情報発信を行ったりその存在感に驚かされました。2025/03/11

まー

14
図書館の新書コーナーで目について読んでみました 江戸時代飛脚はモノや手紙を運ぶだけでなく金融業など幅広く商いしていたそうです 全国の飛脚問屋は後に日本通運の各支店になって現在に至るらしい日本通運曰く「我々は飛脚の末裔です 」飛脚と言えば佐川急便だと思ってましたが違うんですね2025/05/05

いざなぎのみこと

10
江戸時代に活躍していた輸送システム「飛脚」。彼らはいかにして生まれ、どのように発展したのか。飛脚の御用達だった滝沢馬琴の記録をつぶさに調べ、そこから明らかになる飛脚の実態を丁寧にまとめた一冊。まず、江戸時代に既に文学作品の校正に飛脚を利用していたというのが驚きです。浮世絵もそうですが、江戸の文化レベルは相当高かったのですね。歴史や交通網としての発達など、様々勉強になりました。平和な時代だからこそ便利になるのは今も一緒、感謝しなければいけませんね。2025/06/28

guanben

3
日本の通信・運輸業の基礎を築いた飛脚制度について。飛脚は平安末期の戦線報告から始まり、鎌倉期に定着、江戸期にはビジネス化。単なる輸送に留まらず、金融や情報といった現代に繋がる業種の萌芽があったとする。江戸期に飛脚を利用したのは幕府、大名家、旗本、商人、村・町名主、文人など多彩。飛脚賃は距離と重さ、何日で届けるかという速さにより決まる。馬による輸送も飛脚といったらしい。江戸から京都・大坂は東海道を使い、手紙一通は「ニ分」=「かけそば一杯強」とのこと。新書の内容を超えたボリュームで疲れた。2025/07/05

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