出版社内容情報
ベストセラー作家の馬琴の原稿と校正ゲラ、あるいは大名や商人の資金や物資、はたまた各地の災害情報の収集など、江戸時代を“脚”で下支えした飛脚の全貌。
内容説明
例えば、ベスセラー作家の曲亭(滝沢)馬琴は、誰と、どんなやり取りをしていたか。手紙だけでない飛脚が運ぶ物産、飛脚問屋の金融的な機能や全国津々浦々の情報流通に果たした役割とは。自然災害や事故、強盗等の被害にどう備えていたか。近代郵便制度の導入以前でも、全国につながる街道、江戸市中に張り巡らされた飛脚ネットワークは相当にすぐれていた。飛脚の成り立ち、制度の変遷、ビジネス化成功の裏話、やり取りされた手紙の内容まで、江戸時代の輸送の全貌を解き明かす。
目次
第1章 馬琴の通信世界
第2章 「飛脚」の誕生
第3章 三都の飛脚問屋の誕生と発展―ビジネス化した飛脚業
第4章 飛脚問屋と出店、取次所
第5章 飛脚輸送と飛脚賃
第6章 奉公人、宰領飛脚、走り飛脚
第7章 金融と金飛脚
第8章 さまざまな飛脚
第9章 飛脚は何を、どうやって運んだか
第10章 災害情報の発信
第11章 飛脚の遭難
第12章 飛躍する飛脚イメージ
著者等紹介
巻島隆[マキシマタカシ]
1966年、東京生まれ。群馬大学大学院にて修士、高崎経済大学大学院にて博士(学術)。地方紙記者を経て、桐生市史編集委員会近世部会専門委員、伊勢崎市史編纂専門委員会専門部会員。物流博物館(港区)や群馬県立文書館、伊勢崎市図書館などで古文書講座講師を務めている。石川薫記念地域文化賞(奨励賞、2008年)受賞、桐生市文化協会功労表彰(2015年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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