ちくま新書<br> 神戸―戦災と震災

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ちくま新書
神戸―戦災と震災

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  • サイズ 新書判/ページ数 376p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480076618
  • NDC分類 518.8
  • Cコード C0225

出版社内容情報

震災から30年、空襲から80年。

危機からの復興を軸に、明治期から現代までを描く。貴重な図版を多数収録した、都市史の決定版。



1868年の神戸港開港後、1889年の市制施行で「神戸市」が成立する。以降、神戸というまちは、1938年の阪神大水害、1945年の神戸大空襲、1995年の阪神・淡路大震災と、災害や戦争の影響を大きく受けながら発展していく。本書は、こうした危機からの復興を軸に、明治期から現代までの都市史を描く。貴重な図版を多数収録した、神戸都市史の決定版である。

内容説明

1868年の神戸港開港後、1889年の市制施行で「神戸市」が成立する。以降、神戸というまちは、1938年の阪神大水害、1945年の神戸大空襲、1995年の阪神・淡路大震災と、災害や戦争の影響を大きく受けながら発展していく。本書は、こうした危機からの復興を軸に、明治期から現代までの都市史を描く。貴重な図版を多数収録した、神戸都市史の決定版である。

目次

はじめに 神戸というまちの魅力
第1部 近代(開港による都市形成;近代都市計画と水害の克服)
第2部 1945~1995(戦時下神戸の市民生活と被災;闇市の発生と展開;占領による場所性の喪失と発生;終わらない戦災復興事業;伸びゆく神戸市の都市整備)
第3部 1995~2025(阪神・淡路大震災と「復興」;新たな「神戸」へ)
おわりに 「神戸」を語るのか誰か

著者等紹介

村上しほり[ムラカミシホリ]
1987年生まれ、神戸育ち。2014年、神戸大学大学院人間発達環境学研究科修了、博士(学術)取得。現在、神戸市職員(公文書専門職)、大阪公立大学特任准教授。専門は都市史・建築史。著書の『神戸闇市からの復興』(慶應義塾大学出版会)は日本建築学会著作賞など複数受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Book & Travel

28
神戸は小学生の頃から大学卒業まで暮らした町。その神戸が今年、阪神・淡路大震災から30年、神戸大空襲の戦災から80年を迎える。戦前の阪神大水害を含め、三度の壊滅的な被害からの復興を中心に、町の近現代史を詳しく著した一冊。著者はアーキビストで神戸の都市史の専門家のようで、内容はかなり詳しい。専門的な所は流し読みになったが、戦後点在した闇市から高架下商店街や三宮センター街への変遷、震災後の町の変化など、知りたかった内容も多く、興味深く読んだ。数年に一度帰る度に見る町の変化を、線で辿ることが出来た様で良かった。2025/01/28

アメヲトコ

17
2024年12月刊。帯には神戸の「都市史の決定版」とありますが、「都市計画史の」決定版と言った方が正確かもしれません。近現代の行政による都市計画事業については丁寧に説明されていますが、神戸の生業や産業、都市文化、関西や日本の中での都市神戸の位置づけなどについてはほぼ言及がないので、そのあたりを期待して読むと当てが外れるかも。衰退著しい神戸市の現状に対し、「株式会社神戸市」の都市経営にも批判的な視座も欲しかった感じもしますが、市職員としての著者にそこを求めるのはやや酷でしょうか。2025/02/16

そうたそ

14
★★★★☆ 昔は京都、今は滋賀に住んでいるが、神戸という地には意外とそれほど行ったことがない。大阪にはしょっちゅう行っているというのに。だが、本書を読んで思うに、確かに神戸という地は災害と復興と共に歴史を重ねてきた街のように思う。本書は、戦災と震災という視点から神戸という街の近現代を振り返る都市史であるが、当然災害の後には復興、あるいは都市開発があるわけであり、幾度の苦難とともに、いかに神戸が発展してきたかを振り返ることができる一冊となっている。図版も豊富で、コンパクトにまとまっている、おすすめの書。2025/01/13

モリータ

8
◆2024年12月ちくま新書刊。著者は1987年生、神戸市職員(公文書専門職)、大阪公立大学(生活科学研究科)特任准教授。専門は都市史・建築史。◆「同じ都市を描くにしても、捉えようとするスケールや時期や対象によって、見えるものは変わる。本書は、明治期から現代までの神戸の都市史をひとつながりに捉え、罹災からの復興によって生まれた神戸というまちの成り立ちを描く。いま自分たちが暮らす、訪れる神戸のまちをどう見るか。そして、これからもいつ発生するかもしれない危機とどう向き合うか、どう再建するのか。本書は近現代(続2025/02/07

ぷほは

7
2026年に開館を予定している神戸歴史公文書館の前に、中の人が阪神大水害→戦後復興→阪神淡路大震災の順で追いかけながら様々な資料を見せてくれる。情報源として自治体という主体が持つ資料が多いので、有名な事件や著名な人物が描いた都市像といった言説空間とは距離を取っている。そのため、豊富ではあってもやや平坦な記述が続く印象があるものの、公文書などの扱いなどから結局は記録を社会的な記憶として運営していくためには、個人や民間とは異なる公的組織の運営・管理が必要となってくるということを、パフォーマティブに示している。2025/02/04

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