ちくま新書<br> 町内会―コミュニティからみる日本近代

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ちくま新書
町内会―コミュニティからみる日本近代

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480076298
  • NDC分類 318.8
  • Cコード C0230

出版社内容情報

加入率の低下や担い手の高齢化により、存続の危機に瀕する町内会。それは自治や共助の伝統か、時代遅れの遺物か。隣近所から日本社会の成り立ちを問いなおす。

内容説明

加入率低下や担い手の高齢化により、存続の危機に瀕する町内会。回覧板、清掃、祭り、防災活動など、活動は多岐にわたる。そもそも参加は任意であるはずなのに全戸加入が原則とされてきた、このふしぎな住民組織はいつどのようにして生まれたのか。それは共助の伝統か、それとも行政権力の統治技術か。明治地方自治制、大衆民主化の時代から戦中・戦後まで、コミュニティの歴史を繙くことで、この国の成り立ちがみえてくる。問題の本質をとらえ、再生の手がかりを探るための必読書。

目次

第1章 危機にある町内会(町内会が消える?;首都圏近郊の状況 ほか)
第2章 町内会のふしぎな性質(町内会とは何か;町内会の特異性 ほか)
第3章 文化的特質か、統治の技術か(町内会=文化の型論;スープと味噌汁の違い ほか)
第4章 近代の大衆民主化―労働者と労働組合、都市自営業者と町内会(明治地方自治制から町内会体制へ;明治地方自治制の動揺 ほか)
第5章 町内会と市民団体―新しい共助のかたち(グローバル化と都市自営業者層の衰退;町内会体制がもっていた可能性 ほか)

著者等紹介

玉野和志[タマノカズシ]
1960年石川県金沢市生まれ。東京都立大学人文学部卒業。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。社会学博士。東京都老人総合研究所、流通経済大学、東京都立大学を経て、放送大学教養学部社会と産業コース教授。専門は都市社会学・地域社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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うえぽん

52
年々加入率が低下し、担い手不足に悩む町内会を、明治地方自治制以降の統治技術と民衆運動との微妙なバランスの下で維持されてきた財産だと一定の評価をしつつ、今後は協議・要求機能に特化すべきと論じた書。明治期に国政選挙権は寄生地主層に限りつつ、豪農層に旧自然村の区長や区長代理として活躍の場が与えられたとの見方は新鮮ではあるが、戦後の基盤を都市自営業者層のみに限定して論ずるなど、全般的に階級社会的語彙で説明している点に限界があるとの印象。町内会は協議機能に特化して事業はNPO等にとの処方箋も、実現性に疑問符が付く。2024/08/14

山口透析鉄

24
市の図書館本で。こういう方が著者の本領が出ています。 統治機能と階級機能を前提に、明治以降の歴史も絡めつつ、日本の町内会の成立した事情が分かりやすく述べられています。 やはり労働組合の組織、欧米と日本のそれは違って、家族型経営というのもありましたし、弾圧されて今に至っている弱点はあるだろうと思います。 自由民権運動を支えた層を一定、取り込み、大正デモクラシーに絡んでも都市などの自営業者などを組織化して臣民化した、というのも良く分かりました。 政治・行政の下請けっぽいところもあったが、もう今はそういうのは↓2024/09/25

koji

22
6年前に亡くなった父は転勤族で、60歳で福岡に家を建て28年間、どちらかと言えば新参者なのに、町内会活動に一生懸命取組んだことを葬儀で多くの人から聞きました。定年後の「この生き方」は理想としてずっと私の胸に刻み込まれています。ただ世の中は難しいもの。人から敬われるのに、誰も町内会のなり手がおらず衰退しています。この矛盾、私の問題意識をとく手掛かりとして本書を手に取りました。町内会が今に至る歴史を深く掘り下げ、コミュニティを哲学的に考察する「難しい」社会学書でしたが、この書から学んだことをコメントに書きます2024/09/18

ぷほは

14
情報量が圧縮されており、名著。「統治性」と「階級性」という2観点から明治~現在までのコミュニティ体制を町内会という事象の変遷から読み解いていく。特に豪農層から篤農層への変化や都市自営業者の翼賛体制への取り込みなどの議論展開がスリリングで瞠目した。かつての岩波新書『町内会』では他アジア国の自治組織との比較があったのに対し、欧米との比較に単純化されているきらいがあるものの、その分「圧縮された近代」として日本社会の姿をビビッドに切り出すことに成功しており、理念型としてその概要を示すという目論見が達成されている。2024/08/16

takka@ゲーム×読書×映画×音楽

14
歴史的に町内会という組織がどうやって形成されたのか、またその背景を欧米との比較でまとめられていた。明治政府などの行政がこれをうまく活用していたのも興味深かった。2024/06/26

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