ちくま新書<br> 経済学の思考軸―効率か公平かのジレンマ

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ちくま新書
経済学の思考軸―効率か公平かのジレンマ

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480076182
  • NDC分類 331
  • Cコード C0233

出版社内容情報

「個人の幸せ」を出発点としている経済学が「社会の理想」を議論できるのか。効率と公平というせめぎ合う2本の評価軸で人口減少下の経済運営について考え抜く。

内容説明

経済学は、資源や財源など与えられた制約の中でどうやりくりするかという問題に絶えず直面し、解決策をひねり出そうとします。「拡大する格差を何とかするには」「全世代型社会保障は可能なのか」「市場メカニズムのカギを握る情報というファクター」「人口減少下におけるトレードオフの大命題」…難題の数々に、経済学の“ものの考え方”を駆使して、効率と公平という2本の評価軸をもとに、その発想と思考を交通整理します。「経世済民」をとことん突き詰め、社会全体の「幸せ」について追究する一冊。

目次

第1章 出発点はあくまでも個人(個人か社会か;経済学の発想でどこまで突っ走れるか;経済学で「幸せ」を語れるか)
第2章 経済学の2本立て構造(効率性の観点からの問題提起;経済学は公平性をどう裏づけるのか;せめぎ合う効率性と公平性)
第3章 教科書では教えない市場メカニズム(評判の悪い市場メカニズム;医療保険の強制加入―その奇妙な理由づけ;あまりにも特殊な教育市場;情報収集をサボることのコスト)
第4章 経済学は将来を語れるか(現在と将来をつなぐ架け橋;人口減少下における政府の介入;将来世代にどこまで思いを馳せられるか;人口減少にどう立ち向かうか)

著者等紹介

小塩隆士[オシオタカシ]
1960年京都府生まれ。83年東京大学教養学部卒業。2002年大阪大学博士(国際公共政策)。経済企画庁(現内閣府)等を経て、一橋大学経済研究所特任教授。主な著書に『再分配の厚生分析』(日本評論社、日経・経済図書文化賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

91
経済学の効率性と公平性を非常にわかりやすく実例などを引用して説明してくれています。実際に学問ばかりを行ってきた人とは異なることもあり、理論倒れということにもならずに知りたいと思うことがよく説明されているように感じました。特に医療保険の強制加入や教育市場の特殊さなどが目につきました。2024/07/02

壱萬参仟縁

39
E図書館より。重要箇所はゴシ太。経済学の出発点は、個人(012頁)。経済学は2本立て構造:効率性と公平性(020頁~)。両者は本来絡み合い、せめぎ合う性格。同時に議論すべき、と著者はくぎを刺す(098頁)。教育需要は、オプション・バリュー(選択価値)がどこまで大きいか、子供の能力に関する不確実性に依存する(146頁)。教育需要の自己冷却機能:教育は、受けさせ続けることで、能力に関する不確実性を下げ、効果がありそうな人だけが受け続ける(149頁)。私の授業は、効果がある人が増えないと切られてしまう。がんば。2024/07/29

おせきはん

26
効率性と公平性を軸に、経済学の考え方が様々な事象をもとに解説されています。格差や人口減少といった課題にどのように向き合っていくとよいのかを考えていくうえで、重要な視点の一つを知ることができました。2024/11/10

まゆまゆ

15
経済学は効率性と公平性の間でものを見て考えていることを解説していく内容。市場はあくまでも効率的な配分を実施するための手段であって、市場原理主義の考えを必ずしも取ってはいない。ベンサムとロールズの格差に関する考え方や時間軸の考え方など二極の考えから最適点を探ろうとする経済学的考え方を再認識。2024/07/08

たっきー

11
経済学の考え方について、特に効率性と公平性という観点から、医療保険、年金制度、少子化対策等の考え方を解説している。どの方向から考えても、人口減少している日本で明るい未来はあまりみえてこないなという気持ちに。2024/07/04

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