ちくま新書<br> 道徳的に考えるとはどういうことか

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ちくま新書
道徳的に考えるとはどういうことか

  • 大谷 弘【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480075864
  • NDC分類 150
  • Cコード C0212

出版社内容情報

「正しさ」はいかにして導かれるか。非主流派倫理学の立場からプラトン、ウィトゲンシュタイン、槇原敬之らの実践を検討し、道徳的思考の内奥に迫る哲学的探究。

内容説明

その考えは正しいか正しくないか、あるいはそれをすべきか否か―。私たちは日々、様々な道徳的判断を迫られ、あるときは自然に、また別のときには悩みに悩んで結論を下す。こうした判断はしばしば、自分たちの外部にある絶対的な規準を個別の現実に当てはめるものとして思い描かれる。だが、そんなふうにすべてを一刀両断できる規準などありうるだろうか。「非主流派倫理学」の立場からプラトン、ウィトゲンシュタイン、一ノ瀬正樹、槇原敬之らの実践を取り上げることで、道徳的思考の多様で奥深い内実を浮き彫りにする哲学的探究。

目次

第1章 当たり前を問い直す―なぜ法律に従うべきなのか
第2章 想像力を働かす―プラトンの『クリトン』を読む
第3章 意味の秩序を現出させる―想像力と言語ゲーム
第4章 動物たちの叫びに応答する―応用倫理学における想像力
第5章 感情を信頼する―道徳的思考と感情
第6章 多様なスタイルで思考する―槇原敬之の倫理学

著者等紹介

大谷弘[オオタニヒロシ]
1979年、京都府生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻博士課程満期退学。博士(文学)。武蔵野大学人間科学部准教授などを経て、東京女子大学現代教養学部准教授。専門は西洋哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ころこ

47
学術的なスタイルは論理的に考えられるが、道徳において個別事例の重要性を正当に扱うことができない。本書では、道徳的に考えるには想像力や感情が必要になるという、極めて当然のことを論じているのであまり読まれていないのだろう。第2章で『クリトン』を丁寧に論じている様に、歩みはゆっくりで読むのに苦労しない。何が問題かというと、恐らく分析哲学によって道徳も解明されるのではないかという読者の期待にある。むしろ論理の限界を明確化し、文化がつくってきた豊饒な価値形態と相補的な関係を構築することの重要さに焦点を当てている。2023/11/28

nnnともろー

6
道徳的思考は理性と感情と想像力が絡み合ったごちゃごちゃしたもの。なるほど!2023/11/17

おやぶたんぐ

4
“なぜ法律に従うべきなのか”という問いかけから始まる本書が説く道徳的思考の在り方ー理性、想像力、感情をフル活用する必要がある故に、型にとらわれない多様なスタイルでの思考があり得るーに異論はない。ただ、冒頭で触れている死刑存廃論が、そのような道徳的思考で決着がつく(つけられてよい)ものなのかは正直疑問。共感が尽きて憤りが現在する状況(本書が引用するディケンズの「我らが共通の友」の場面とは本質的に異なる)なのだから。2023/12/03

zunzun

3
道徳は一刀両断できるものではない。 複合的なものが混ざり合って構成される、ということを示した本。 鍵語は「想像力」である。プラトンの『クリトン』にはじまり、現代日本の哲学者・一ノ瀬正樹や伊勢田哲治の動物権利に関する議論にまでその範疇は及ぶ。人はなぜそれを選択するのだろうか?そこにあるのは理性的な判断だけではたりない。感情的な直観があることで選び取ることができる。そして、相手の論理への想像力を膨らませることで、なぜ相手が「かくのごとく」述べたことが根拠になるのか理解できるようになるといったことを書いている。2023/10/06

氷柱

2
1043作目。1月15日から。「マッキーは良いぞ」というお話。前半~中盤が全て茶番で、終盤のマッキーのくだりがこの作品の全てと言っても過言ではない構成となっている。価値観ひとつで結論が変わるし、人間はそういう風に出来ているということを様々な実例で説明してくれるが、オチのマッキーに全てを持って行かれている。彼の仕事や生き様が作品全体を総括してくれる。一種の「スタイルの作り方の指南本」という見方すらできる。2024/01/17

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