出版社内容情報
新型コロナ発生を指摘して拘束、軍事機密をスクープしたら国家反逆罪で逮捕、政権批判で暗殺、スパイ容疑で死刑。むき出しの報道弾圧と戦う記者たちを描く。
内容説明
世界各国で、報道活動への締め付けがあからさまになっている。政権に不利益な報道を行うメディアへの発行停止処分や閉鎖、記者の逮捕・拘束は珍しくなく、二〇二二年中に殺害された記者らの数は、世界で六七名に上った。この現実に対し、メディアはさまざまな方法で権力と渡り合っている。ウクライナ侵攻前後のロシアで、新型コロナ流行下の中国で、軍政のミャンマーで、内戦に苦しむ中東の国々で―。世界中で繰り広げられる言論の自由を目指す戦いから、報道の力を捉え直す。
目次
第1章 フィリピン―強権政治とメディア
第2章 ロシア―戦争に突き進む大国で
第3章 中国―コロナ対共産党の主戦場
第4章 中東―内戦における報道
第5章 トルコ、サウジアラビア―記者殺害事件の政治利用
第6章 ミャンマー―軍と報道
第7章 「民主主義」の国で―法律乱用の恐れ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
7
SNSが普及しジャーナリストではなくても情報を発信できる世の中になった。 とはいえ市民は戦地などに赴くことはできないので紛争国や独裁国家への取材はジャーナリストの戦場であり続けるのだろう。2023/11/14
チェアー
6
ジャーナリストの立ち位置は、その国やその社会の状況を示している。本来、ジャーナリストは、生命をかけなければいけない仕事ではない。安全で良い社会であれば、ジャーナリストに生命の危険は無い。ジャーナリストが生命をかけなければいけない社会は、市民の生命が危険にさらされていると言うことだ。 2023/09/26
takao
4
ふむ2024/05/15
数太郎
0
報道弾圧強大国家群に囲まれているわが日本。国境なき記者RSF報道自由度ランキングでの位置づけを確認すると他人事ではなかった!それはさておき、「東京新聞」の記事は読みやすいと評価しているのだが、同社外報部編著の本書は難解だった。肩に力が入り過ぎのではないか。2024/09/23
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