ちくま新書<br> ACEサバイバー―子ども期の逆境に苦しむ人々

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ちくま新書
ACEサバイバー―子ども期の逆境に苦しむ人々

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480075512
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0236

出版社内容情報

子ども期の逆境体験ACEは心と身体を蝕み、その後の人生の病気・低学歴・失業・貧困・孤立等様々な困難に結びつく。サバイバーが不利にならない社会を考える。

内容説明

子ども期の逆境体験、ACE(=AdverseChildhoodExperience)は、その後の人生での病気・低学歴・失業・貧困・孤立など様々な困難と関連することがわかってきた。自分の子どもを不適切に養育する傾向もあり、その影響が次世代に及ぶ可能性も見えてきた。本書では、データを基に実態を明らかにし、彼らが生きやすく、不利にならない社会にするためにはどうしたらいいかを提起する。

目次

序章 人生に傷を残すACE
第1章 ACEの心身への影響
第2章 ACEの社会経済的地位への影響
第3章 ACEの人間関係への影響
第4章 ACEによる悪影響を断ち切るには
第5章 ACEサバイバーが語る人生
終章 ACEサバイバーが不利にならない社会へ

著者等紹介

三谷はるよ[ミタニハルヨ]
龍谷大学社会学部准教授。2014年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。大阪大学大学院助教、龍谷大学社会学部専任講師を経て、2020年から現職。第3回福祉社会学会賞奨励賞(2015年)、第15回日本NPO学会賞林雄二郎賞(2017年)を受賞。専門は、福祉社会学、家族社会学。福祉・家族・子どもをめぐる問題や実践について、社会調査による実証研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

81
ACE(エース)はadverse childhood experiences の略語で、「逆境的小児期体験」「子ども期の逆境体験」などと訳される。ACEサバイバーは、子ども時代に経験した虐待やネグレクトなどのトラウマによってさまざまな問題を抱える。心身への影響をはじめ、社会経済的地位や人間関係などから生じる健康格差、発達格差、教育格差、雇用格差、収入格差、つながり格差などACEサバイバーの「見えにくいマイノリティ問題」は、かなり深刻だ。→2023/11/10

けんとまん1007

53
ACEという言葉自体、初めて。その意味を知り、今の社会の中での状況を知ることで考えることがある。人が、ますます生きづらくなってきているということとの関連性。ただ、その中でも、人は支えあうこと、そこに目を向ける人、携わっる人はまだまだいることも事実だと思う。人は関わりの中で生きる生物だと思う。自分事として考えると、よく言われるが、簡単なことではない。しかし、そういう思いをもつことから始めることの意味を考える。2023/09/20

ネギっ子gen

50
【見えていないだけで、ACEに曝されている子どもたちが現実にいる】ACEは、Adverse Childhood Experiences(逆境的小児期体験)の頭字語。全国2万人へのアンケートを基にその実態を明らかにし、ACEサバイバー本人へのインタビューや取り組み事例を踏まえて、“ACEサバイバーが不利にならない社会”への処方箋を具体的に提言した、ACEの入門書。巻末に引用文献。<子ども時代により多くの逆境に曝された人ほど、生涯にわたって心身的にも社会経済的にも、生きづらい状況に置かれる可能性が高い>と。⇒2025/05/05

ばんだねいっぺい

23
本当は、事前にだが、現実的には、事後に「ACEサバイバー同士がレジリエンス体験」をシェアするなり支援できる仕組みを構築するしかないなぁと思った。2023/06/22

6
たしかに実感としてそうなんだろうけどわかるようなわからないような。脳への影響は理解できそう。遺伝子のオンオフは自分の中で新しすぎて飲み込みきれなかった。 ひとつ思ったのは、ACEの概念が正しく広まって欲しい。「太っている人は、低学歴の人は、過去に虐待を受けていたのだ」とか「太っている」「学歴がない」ことは絶対忌避すべきこと、という間違った考えに利用されることは避けたい。 2024/12/07

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