ちくま新書<br> 消費社会を問いなおす

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ちくま新書
消費社会を問いなおす

  • 貞包 英之【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 筑摩書房(2023/01発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480075338
  • NDC分類 365
  • Cコード C0236

出版社内容情報

消費社会は私たちに何をもたらしたか。深刻な環境問題や経済格差に向き合いながら、すべての人びとに自由や多様性を保障するこれからの社会のしくみを構想する。

内容説明

平成のデフレ不況を乗り越えてもなお、消費社会は私たちの生活全体を覆い尽くしている。消費社会がもたらしたのは「豊かさ」ばかりでなく、深刻な格差や環境問題でもあった。一方で、消費社会はその根本において個人の自由かつ多様な生き方を実現し、今も多くの人々を魅了してやまない。大量消費の限界に向き合いつつ、消費社会が私たちにもたらした「自由」の意味をあらためて問いなおし、その可能性について、ベーシックインカムをはじめとする政策提言も視野に検討する。

目次

第1章 消費社会はいかにして生まれたのか?(消費社会という「理想」;二〇世紀の消費社会論 ほか)
第2章 消費社会のしなやかさ、コミュニケーションとしての消費(「賢い」消費;情報の海 ほか)
第3章 私的消費の展開―私が棲まう場所/身体という幻影(ゲームの規則;住居―ニュートラルな居場所 ほか)
第4章 さまざまな限界(経済という限界;環境という限界 ほか)
第5章 消費社会(へ)の権利(消費社会の限界;ベーシックインカムという「理想」 ほか)

著者等紹介

貞包英之[サダカネヒデユキ]
1973年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在、立教大学社会学部現代文化学科教授。専門は社会学・歴史社会学・消費社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リットン

9
消費という行為は、自身の表現であり、現代において人権にすら近く、人と不可分である一方で、環境問題や格差など、限界も見えている中で筆者はベーシックインカムを解決策として提起している。なるほど、と思う部分もあれど、ベーシックインカムでほんとに解決するのか、、?と思う部分もあった。国が機械的にお金を渡す機構となれば、不公平や癒着や腐敗もないというのは、ほんまかいなと思った。最低限の額すぎて働く人は減らないというが、なら働けない人の保障は必要だしその線引きを誰かがするなら大なり小なり今と同じ構造なんじゃないのかな2023/01/31

Mealla0v0

6
本書は消費社会を単に資本主義の爛熟した段階というよりは、それ自体固有の歴史的な領野として位置づける。それは自由と多様性を保証するシステムであり、愚行権の保障まで含めた望ましい社会だとされる。貨幣は様々なモノを買えるという点で具体的なモノに束縛されない可能性そのものだが、消費はその可能性を断念する行為である。消費はコミュニケーションの一種でもあるが、私的消費はそれからも逃れた行為である。他者に評価されずとも自分にとって価値のあるものの追求という側面が消費にはある。ここにおいて消費社会を擁護する価値がある。2023/07/07

rune

5
現代において消費社会は、格差の拡大と環境破壊の元凶とみなされ、脱却が模索されている。それに対し著者は、消費社会を、自由と多様性を保障するものとして擁護する。本書が消費社会の歴史社会学的探求によって明らかにするのは、人々はいつの時代にあっても、消費活動を通じて、自らの選択可能性を拡げ、私的自由を行使してきた、ということである。こうした消費社会の魅力と価値は、たやすく捨て去れるものではないし、捨て去るべきでもない。格差の拡大と環境破壊という限界に向き合いつつ、消費社会の可能性を考える。これが本書の課題である。2023/01/14

乱読家 護る会支持!

4
貧富の差を拡大し地球環境に多大なダメージを与えている消費社会。 「コミュニズム」「コト消費」「エシカルな消費」「福祉社会化」など、消費社会の問題点を乗り越えるさまざまな考えが提唱されている。 しかし、人々は日々消費社会を選択し、受け入れ続けている。消費社会は、「自由」と「多様性」を生み出すものだからだ。 人間にはさまざまな欲求があるが、ほとんどの欲求が消費に繋がっている。 ゆえに消費社会を否定することは難しい。 本書は格差の解決として、全国民に最低限の報酬をもたらすベーシックインカムに期待を寄せる。2023/07/10

ぷほは

4
本書の真価は1章の退屈さではなく、2章以降の具体的な購買行動についての90年代以降の分析にある。100円均一からブランド消費、ダイエットやサブスク、オタクの推し活や応援消費まで幅広く位置づけられていく件は非常にスリリング。BIへの着地も安易なものではなく、国家に頼りながらも国家を野放しにしない、私的な愚考を権利として守る方向性が打ち出されており、社会学の構えとして非常にまっとうだと感じた。あとがきで言及される『現代社会の理論』だけでなく『国土論』や『動物化するポストモダン』の議論を引き継いでもいるだろう。2023/01/27

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